「命にかかわる問題に関して、政府は民衆の基本的な権利要求を無視してはならない」

環境保護活動家・譚作人さんが

四川大地震での活動で「国家政権転覆罪」容疑で拘束

大紀元日本

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2009328日、四川省の環境活動家で作家でもある譚作人(Tan Zuoren)、55歳が、四川省成都市において「国家政権転覆扇動」の疑いで警察により勾留された。彼はいま温江収容所に拘禁されている。アムネスティ・インターナショナルは、譚作人が拷問と虐待の危険にさらされていると考えている。

地元の情報筋によると、譚作人の勾留は、彼が2008512日に起こった地震の一周年に、地震で亡くなった子どもたちのリストを、不正な建築によって崩壊した多くの学校に関する独自の調査報告と共に出版しようとしていたことに関係しているという。


不正な工事問題について、譚作人は「政府は無視する態度を取っている。政府機関に何人かあるいは何十人で陳情に行くと、あの官員たちはまず警察を派遣して取り締まるのだ。あの親たちは子どもを失っていて、すでに被害者となっているが、しかし陳情に行っても相手にしてくれる政府部門がない。この国には、被害者を保護し、加害者を罰する司法手順と法的システムがないのだ」と述べていた。



背景情報

譚作人は著名な環境活動家である。彼は四川省における政府の石油化学プロジェクトが、健康・安全・環境に危害を与えるのではないかと警告する報告書を発表している。また、地震後の災害管理のボランティアも行っている。
人権侵害の報告や政治機密に属する政策への異議申し立て、運動の呼びかけを行おうとする中国の人権活動家は、虐待を受ける重大な危険に直面する。広義かつ曖昧に定義された「窃盗・国家機密の保有と漏洩」そして「転覆」罪が、活動家・ジャーナリスト・インターネット利用者を恣意的に勾留し起訴するために適用されている。

2009年(中国では政治的に慎重を要する記念日がいくつか予定されている年)初頭から、人権活動家に対する取り締まりが強化された。子どもを含めた人権活動家の家族が、警察による取り締まりの対象にますますなっている。
四川省の地震では当初、中国当局は地震地域での報道の自由を初めて認め、各方面から賞賛されていた。しかし、その後、外国のジャーナリストを制限し、影響のあった地域の町への立ち入りを禁止し、立ち入った者を連れ出すなどした。建物崩壊の理由や子どもを亡くした家族への聞き取り調査、正義を求めようとする人権活動家は、嫌がらせに合い、監視下に置かれている。

<以下、参考資料=他メディア情報>

成都で巨大石化工場の建設に市民が反対のウオーキング・デモ

 震災被災者がどうやって冬を越すのかと各メディアが注目している陰で、石化プロジェクトは密かに再開された。専門家や民間の有識者の不安はつのる一方である。 
 ここで譚作人氏は一市民として、再び「平和的に街を守る」行動に出た。 
 あの「白い色」を呼びかけるというやり方だ。「3人の友人を誘い、A4の白い紙を持って街に出てほしい。白い覆面、白い帽子、白いマスク、白い花飾り、白い人の行列が大いなる刺激をもたらすはずだ。白を掲げることは、この地を愛する心の表れだ」 
 「成都市民の環境権利は脅かされ、知る権利、表現する権利は情報操作によって侵害されています。反対意見は抑えられ、ウォーキングは処罰されました。いまだにプロジェクト事業主や地方政府と話し合う場は与えられないままですが、我々は成都市民として、成都市民らしい新しい方法を創造し、知恵を示すべきです。全員が静かなる抵抗をすることで大きな力となり、平和なる方法をもって積極的な権利の主張をするのです。『白』をもって『ブラックボックス的やり方』に抗議し、段階を踏みながら民主へのプロセスを歩むべきです」 

【日刊ベリタ  20081211日】



<手紙書き例文>

請願書

          年   月   日

四川省成都市の温江収容所に拘禁されている環境活動家の譚作人(Tan Zuoren)さんをただちに無条件で釈放[立刻无条件?]してください。弁護士[?使律?]・家族と連絡ができるように、そして適切な医療を施してください。また、「人権擁護者[維權人士]の権利に関する国連[?合国]宣言」に基づき、すべての人権擁護者[維權人士]が恣意的な拘禁・投獄・妨害または脅迫の恐れなく、その平和的な活動を行えることを保証してください。

           敬白

[葉書:中国70円、国内50円]

<宛先>

 (中国総理)

中国100017
北京市 西城区 府右街2
国務院
温家宝 総理 收

(四川省人民政府省長)
中国
四川省 成都市 610016
?江区 30 督院街
四川省人民政府
蒋巨峰 省長 収
(
四川省公安庁長)
中国
四川省 成都市 610041
金盾路 9
四川省 公安庁
曾省県 庁長 収

<コピーの宛先>

(駐日中国大使)

106-0046

東京都港区元麻布3-4-33

中国大使館 特命全権大使

崔天凱 閣下

info@china-embassy.or.jp




譚作人氏関連アムネスティ文書:

アムネスティ緊急行動文書UA 91/09 

200942
AI Index
ASA 17/014/2009    
<拷問と虐待の恐れ譚作人>

アムネスティ・国際ニュ−ス

2009 5 4

<中国: 四川省地震の生存者と活動家への

嫌がらせを停止せよ>

 

手紙書きの期限:拘留から釈放されるまで
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アネスティ日本『情報定期便』2009[平成21]年 6月號「中国」