行方不明の人権派弁護士=高智晟さんが目撃される?

秘密監禁下・虐待死の危機

(c)AI 高智晟さん

高智晟さん(c)AI

20092月から失踪している人権派弁護士の高智晟(こうちせい、Gao Zhisheng44歳)さんが6月末から7月初めにかけて中国中央部の陜西省の彼の出身地で目撃された。

高智晟さんは、地元と北京市の大勢の公安当局の職員が同行しているところを地元住民に目撃された。目撃者は、高智晟さんが痩せて弱々しかったと語った。高智晟さんの現在の居場所は未だ不明で、拷問や虐待の恐れがある。        
高智晟さんの妻で現在米国にいる耿和(Geng He)さんによると、地元住民が、高智晟さんが陜西省に数時間いて、母親の墓参りをした後、警官に連行されたと語ったという。高智晟さんが厳しい監視下にある家族と会えたかどうかはわからない。

目撃者が語ったところによると、高智晟さんは病気のように見え、2月の失踪の頃に比べて非常に痩せたようだったという。暖かかったのに、高智晟さんは冬服を着ていたとのことである。アムネスティ・インターナショナルは、高智晟さんが拷問または虐待されたのではないかと憂慮している。


<背景情報
高智晟さんは、200612月に判決を受けてから北京市で監視下に置かれていた。しかし、米国に本部を置く「自由アジアラジオ」によると、高智晟さんは今年の126日の中国の正月前に北京を離れ出身地の陜西省に戻ることを許可されたという。それにもかかわらず、24日に10人以上の治安部隊員によって陜西省の自宅から連れ去られ、それ以降行方がわからない。

中国では、人権侵害を報道しようとしたり、政府当局が政治的に過敏になっている政策に異議を唱えたり、他の人のために集会を開こうとしたりする人権活動家は、人権侵害を受ける危険が高い。多くの人びとが、極めて政治的な動機に基づいた裁判にかけられた後、良心の囚人として収監される。警察に家の内外を監視される自宅軟禁状態に置かれる人びとも増えている。

<アムネスティ日本ウェブ『ポスト北京五輪』より>                        

はなればなれになった家族

高智晟さんの妻・耿和さんは46日、米国ニューヨークで記者会見を開き、中国での警察監視下、3年におよぶ自宅軟禁生活、脱出の経緯や高智晟さんの現状などを明らかにし、国際社会による救援を呼びかけました。耿和さんは、「妻として、私は中国に留まっている夫を支えてあげたかったのですが、ほかの選択肢はありませんでした。子どもたちのために、国外に脱出するしかありませんでした」と涙をこらえながら話しました。

勇気ある弁護士、その活動ゆえの逮捕・、拷問

高智晟さんは、20062月に北京で、他の人権活動家数人が人権侵害により窮地に立たされていることに注意を喚起するため、ハンガー・ストライキによる抗議活動を呼びかけたことや、宗教の自由、法輪功に対する暴力的迫害の中止を求めた公開書簡を発表したことなどにより、200612月、[国家政権]転覆煽動罪で有罪の判決を受けました。政府当局は、彼の弁護士事務所「晟智律師事務所」の活動を停止させ、彼の弁護士免許を剥奪しました。裁判所は、懲役3年の刑については、通常と異なり、5年間の執行猶予をつけました。

高智晟さんは、その後もしばしば不当に秘密の場所に拘禁され、激しく殴打され、性器への電気ショック、火のついたタバコを目に長時間近づけられるなど、治安部隊による長期間にわたるひどい拷問を受けていました。自宅監禁中も、高智晟さんは自宅に入り込んだ警察により電気警棒で打たれて、やむを得ず彼の子供の正面で地面の上に投げられた食物を食べていたとされます。 高智晟さんの子供は学校に通うのを阻まれていました。

<嘆願書例文>

請 願 書

年   月   日

 200924日に陝西省の家から連れ去られた高智晟氏の即時無条件釈放(即刻无条件?)をお願い申し上げます。

 高智晟氏が、拘禁中に拷問や虐待を受けることの無いように保障(没有保障)すると共に、必要な治療が受けられるようにして下さい。

 高智晟氏の居場所と高智晟氏が拘束され続ける理由や法的根拠に関する情報を公開して下さい。

 人権擁護弁護士(??)に対して、恣意的な逮捕、拷問や虐待、其の他の人権侵害が無く、彼らの非暴力的で合法的な活動が行なえる よう保障してください。

敬白

 署名[簽名]:       


<宛先>

(葉書:国外=70円、国内=50円)

(首相)

中国100017
北京市 西城区 府右街2
国務院
温家宝 総理 收


(北京市公安局長)
中国 100740
北京市 東城区 
前門東大街9
北京市公安局 
馬振川 局長 收

(陜西省公安庁長)
中国 710006
西安市 新城大院
陝西省公安廳
王鋭 廳長 收

<写しの宛先>

(駐日中国大使)
106-0046
東京都港区元麻布3-4-33
中国大使館 特命全権大使
崔天凱 閣下
info@china-embassy.or.jp


手紙書きの期限:監禁から釈放されるまで


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高智晟氏関連アムネスティ文書

アムネスティ緊急行動文書、UA24/09ASA17/004/2009200922
及び追加情報[200926日、2009915]

『恣意的拘禁/拷問及び虐待の懸念:高智晟』

アムネスティ緊急行動文書、UA252/07ASA17/045/20072007928
『身の安全の懸念/隔離拘禁の懸念:高智晟』

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アムネスティ日本『情報定期便』2009[平成21]年11月號 「中国」