法輪功の高蓉蓉さん、拘禁中に死亡(拷問死の可能性)

遼寧省瀋陽市[しんようし]の法輪功修練者、高蓉蓉[こうようよう、Gao Rongrong]、37歳は、2005年6月16日、監禁されていた瀋陽市の中国医科大学第一附属医院で、死亡した。

高蓉蓉は、2003年6月22日、「社会秩序騒乱罪」で逮捕され、7月8日、瀋陽の龍山「労働教養所」[=裁判無しで投獄できる労働矯正施設]に収容された。

伝えられるところに拠れば、高蓉蓉は、2004年5月7日、法輪功の文献を所内で読んでいたところを発見され、どこで文献を入手したか自白するよう、7時間にわたり、拷問を受けた。この時、高は、電撃を顔と首に加えられ、やけどを負い、視力障害を引き起こした、という。

高蓉蓉は、逃げようとして、建物の二階から飛び降り、足や骨盤を、数ヶ所、骨折した。このため、彼女は、病院に収監され、ひきつづき心身にわたる虐待を受けた、と伝えられる。

10月5日、高蓉蓉は、仲間の馮剛[ふうごう、Feng Gang]、王娟[おうけん、Wang Juan。馮剛の妻]、劉慶明[りゅうけいめい、Liu Qingming]、孫士友[そんしゆう、Sun Shiyou]らの協力で、病院から救出されたが、2005年3月6日、彼らとともに、捕らえられた。

家族は、6月12日、通知を受けて、初めて、高蓉蓉の行方を知った。彼女は、馬三家医院に入れられていた。見舞った家族の言によれば、高蓉蓉は、この時、ほとんど「骨と皮」だけになっており、意識は無く、人工呼吸器を付けられていた。高は、それから、中国医大附属医院に移され、4日後に、死んだ。

王娟と劉慶明の行方は、不明である。馮剛は、拘束された後、ハンストを行なったため、病院に入れられた、と伝えられる。孫士友は、性器を電撃されるなどの拷問を受けた、と言われている。

魯迅美術学院の会計士であった高蓉蓉は、1999年、その職を解かれた。法輪功を信奉し、その資料を同僚に配布していたことが理由と見られる。彼女は、法輪功への弾圧をやめるよう当局に嘆願し、また、拘禁中の修練者が虐待されている状況を記した資料を公表・配布していたため、2003年に逮捕された。
(アムネスティ公開文書
ASA17/014/2005『"労働教養"の廃止をめざして』より抄訳)
http://web.amnesty.org/library/Index/ENGASA170142005?open&of=ENG-CHN
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生前の高蓉蓉さんの画像
「頑張れ 日本の人権」サイトより
http://www.glocalrescue.org/2005/06/html/050628_rongr.htm
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嘆願書例文:
請 願 書
    年  月  日
関于瀋陽市法輪功学員高蓉蓉在関押中死亡之事,我嚴正要求当局給予迅速、公正的調査,并将調査結果予以公開。
在許多報導中,掲露了法輪功学員在関押中遭受酷刑和虐待而導致死亡的情况,対此我深表憂慮。
我還要求:当局應采取措施,保障法輪功学員孫士友、馮剛、王娟、劉慶明的人身安全。 此致
敬礼 !
瀋陽の法輪功学習者高蓉蓉さんが拘禁中に死亡したことについて迅速かつ公正な調査をし、その結果を公表するよう要求いたします。
拷問や虐待の結果、法輪功学習者たちが拘禁中に死亡しているとの多くの報告に憂慮を表明いたします。
また、法輪功学習者 孫士友さん、馮剛さん、王娟さん、劉慶明さんの身の安全を保証する措置を講じるよう要求いたします。              敬白
署名:

<宛て先>
中国 110032 瀋陽市
皇姑区 北陵大街 岐山中路2
遼寧省公安庁
李文喜 庁長 收

中国 110032
瀋陽市 崇山東路38甲
遼寧省司法庁
庁長  收

中国 100020
北京市 朝陽門 南大街10
司法部 
張福森 部長 收

中国 110006
瀋陽市 和平南大街45
中国共産党遼寧省委員会
李克強 書記 收

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『情報定期便』2005(平成17)年10月号
アムネスティ日本「中国