東大院生のトフティさん、逮捕から9年、依然獄中に
トフティさんの画像:
http://web.amnesty.org/appeals/index/chn-010802-wwa-eng
より
ウイグル族の歴史学者、トフティ・トゥニヤズ[トホティ、テュニヤズ、TOHTI TUNYAZ、托和提、?乎提] は、『[中華人民共和国]刑法』第111条と第103条の「国家秘密不法探索」罪と「国家分裂煽動」罪により、11年の刑に服している。
中国での逮捕に先立つ1998年2月11日、トフティ・トゥニヤズは、日本の東京大学の大学院生であった。彼は、中国の少数民族政策を専攻しており、郷里である新疆に帰省し、1949年の中華人民共和国成立前の地方史、特に1944年から1949年の「東トルキスタン共和国」期間という自らの研究テーマのための資料集めをしていた。彼は、この帰郷の際に逮捕され、1999年3月、ウルムチ中級法院[地裁]より有罪判決を受けた。その後、彼の上訴は受け入れられず、原判決が維持され、刑が確定した。
彼は、2009年2月に釈放される予定である。
トフティ・トゥニヤスは、トフティ・ムザルト[Tohti Muzart]という筆名で、自らが育った新疆アクスの拝城を流れる川のことを記している。
2002年、ペン[クラブ]米国センターは、「ペン/バーバラ・ゴールドスミス著作の自由賞」を彼に授けた。
彼の家族は、日本に住んでいる。
2001年5月、国連「恣意的拘禁に関する作業部会」(WGAD)は、トフティ・トゥニヤズの自由の剥奪が恣意的なものであり、思想、意見、および表現の自由を含む『世界人権宣言』のいくつかの条項に違反するものであるとした。
今なお、中国当局は、「状況を改善すべし」という「恣意的拘禁に関する作業部会」の結論を無視し、トフティ・トゥニアズは獄中にいるままである。
アムネスティは、彼を良心の囚人と見なし、即時無条件の釈放を求めている。
(アムネスティ公開文書『中国の“テロとの闘い”という迫害から逃れるウイグル』ASA17/021/2004、
http://web.amnesty.org/library/Index/ENGASA170212004?open&of=ENG-CHN
より「トフティ」部分を抄訳)
<要請される行動(手紙書き例文)>
(日本語訳)
ウルムチの第三監獄に収監されている拓和提(TOHTI Tunyaz)さんのことで、お手紙いたします。
彼は、日本の東京大学で学んでいる歴史学者です。
ところが、論文執筆のため一時帰国中に歴史資料を集めていたところ突然逮捕され、「国家分裂煽動罪」ならびに「国家機密不法探索罪」で懲役11年の判決を受けました。
その実、彼の活動は学術的なものに過ぎません。
即時に拓和提さんを釋放してくださるよう、お願い申しあげます。
敬白
署名:
トフティさん事件は「ワールド・ワイド・アピール」の継続中案件の一つである。
(2007年11月17日アクセス)
http://web.amnesty.org/web/wwa.nsf/activebycountry?open&restricttocategory=CHINA
請 願 書
年 月 日
此信是為被関押在烏魯木齊第三監獄的 拓和提(TOHTI Tunyaz)先生而冩的。
拓和提先生是位歴史学者,在日本東京大学学習。
他為了收集論文資料而暫時回国,却不料 在收集資料
時 突然遭到逮捕,並以「煽動国家分裂」以及「非法
刺探国家機密」的罪名,被判處11年有期徒刑。
其實,他的活動只不過是学術研究。
因此,我鄭重地請求
有関当局 立即釋放 拓和提 先生!
此致
敬礼!
ウルムチの第三監獄に収監されているトフティさん
のことで、お手紙いたします。
彼は、日本の東京大学で学んでいる歴史学者です。
ところが、論文執筆のため一時帰国中に歴史資料を
集めていたところ突然逮捕され、「国家分裂煽動罪」
ならびに「国家機密不法探索罪」で懲役11年の判決を
受けました。
その実、彼の活動は学術的なものに過ぎません。
ただちにトフティさんを釈放してくださるよう、
お願い申しあげます。 敬白
署名:
70円
中国 830000
新疆維吾爾自治区
烏魯木齊第三監獄
監獄長 收
AIR MAIL
差出人住所氏名:
70円
中国 烏魯木齊市
中国共産党
新疆維吾爾自治区委員会
王樂泉 書記 收
AIR MAIL
差出人住所氏名:
70円
中国 830041
烏魯木齊市 中山路
新疆維吾爾自治区政府
司馬義・鉄力瓦爾地
主席 收
AIR MAIL
差出人住所氏名: