9月10日(土)

駐車場位置
前夜発:日立南IC(20:10) = 常磐道・中央道 = 甲府昭和IC(23:00) = コンビニ
= 夜叉神峠駐車場(23:55)
山火事後からの鳳凰三山
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9月10日(土)
夜叉神峠駐車場(6:20発) → 夜叉神峠(7:20−7:35) → 杖立峠(9:00−9:20)→
山火事跡(10:00−10:15) → 苺平(10:58−11:35) → 南御室小屋(12:03−12:20)→
ガマ岩(13:10−13:20) → 薬師岳小屋 (13:43着)
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夜叉神峠 |
朝食を取り支度を整えて出発する。
駐車場は満車に近い。車道からすぐ樹林の斜面に取り付くが、急登はない。
斜面を切り返しながら登り行くと5本の松が一体となった五本松を通過する。
間もなく平坦となり道標の立つ峠に着く。十字路を右折して少し登ると小屋があり、しばし休憩する。
小屋前広場の正面には、早川の深い谷を隔てて北・間・農鳥の白峰三山が聳える。快晴の青空に雄姿が美しく映える。
昔の定番写真のカラマツ越の白根三山の風景は潅木が大きくなりもう見られない。
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小屋の前から北へ向けて稜線を進む。 樹林帯の緩斜面を登り行く。大崖頭山(おおがれのあたまやま)の西側を巻き、「杖立峠」の標柱が立つ支尾根に達する。ここで休憩する。 再び樹林の道を進む。日光が遮られ、それほど暑くない。本来の「杖立峠」鞍部を過ぎ、苺平・辻山へ向けて緩やかに登る。
やがて、明るく視界の開けた山火事跡に着く。北岳が正面に望める場所で休憩する。
シラビソやダケカンバが茂る稜線樹林の西側に付けられた道を登り行く。暫く登ると甘利山・千頭星山方面からの道が合流し、日差しのない樹林中の苺平に到着する。ここで昼食休憩としお湯を沸かす。 |

山火事跡からの白根三山 |

南御室小屋 |
苺平からシラビソ樹林の辻山北面に付けられた平坦な巻道を進む。やがて緩斜面を下り始め、前方下手に南御室小屋が確認される。
ここで休憩し、豊富に湧く水を補給する。南御室小屋は、樹林にポッカリと空いた広場に立つ小屋である。
同じ経営者の薬師岳小屋とトイレの仕様がかなり異なるためこの小屋に泊まる客も多いようである。 |
小屋の左から裏の斜面に取り付くと巨岩が姿を現す。 大きいギャップを迂回しつつ登り行く。暫く登ると道の左に大きな「ガマ岩」が立つ。 やがて視界が開け、花崗岩の塊りが重なる一角に出る。
這松(はいまつ)を分け、砂払(砂払岳)に到着する。 収容は約60名だが、今日は52名とのことであった。女性も多い。
早着したので小屋の前のテーブルで他の登山者とゆっくり談笑する。
17時30分から夕食、20時消灯となる。
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薬師岳小屋で夕焼けを楽しむ(17:55) |
9月11日(日)
薬師岳山頂(5:05−5:30) 薬師岳小屋(6:25発)→ 薬師岳(6:35)→ 観音岳(7:00−7:25)→
赤抜沢ノ頭(8:20) → 地蔵岳→ 赤抜沢ノ頭(9:22) → 高嶺(10:00−10:10) →
白鳳峠(10:45−11:20) → 白鳳峠登山口 (13:30)→ 広河原 (13:43着)
朝焼けの白根三山
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薬師岳からの御来光 |
登山手帳によると北岳の日の出は、5時16分と記載されていたが、薬師岳からの日のでは、雲が高いためが5:28であった。
5時45分に朝食が始まる。その後、準備を整え出発する。小屋はほとんど空となる。
約10分足らずで薬師ヶ岳山頂に到る。
これより岩稜帯の稜線漫歩が続く。這松の緑と花崗岩の白、空の青のコントラストがたいへん絶妙である。
南西対岸には北岳など白峰三山が大きく美しい。 這松を掻き分けつつ花崗岩と白砂の道を進む。鞍部を通過して標高差約100mを登り返せば、鳳凰三山の最高峰、観音ヶ岳に到着する。 |
最高点の岩の下に三角点標石があるが、傾いており、記録上は三角点でなく標高点である。
山頂の岩峰に続々と登山者が訪れる。岩の上で写真を撮る姿も絶えない。
頂きからは、遮るもののない素晴らしい眺望が開け、好天の下、しばらく絶景を堪能する。 |

薬師岳から観音岳へ向かう |

甲斐駒ケ岳と北アルプス(薬師岳から) |
南東には先程通過してきた薬師ヶ岳、その先に大きな富士山、野呂川の深い谷のすぐ向こうに北、間、農鳥の白峰三山、遠く悪沢岳、荒川中岳・前岳、北岳の右に仙丈ヶ岳、駒津峰、そして甲斐駒が大きく聳える。
その右肩には槍・穂高連峰、左に遠く乗鞍、御嶽、中央アルプスを望む。北には八ヶ岳赤岳、北東に金峰・国師の山脈が続く。
観音岳をあとに約150m下り、鞍部の鳳凰小屋分岐点に到る。5分ほど休憩する。ここから緩急のアップダウンを繰り返す。少しきつい。
やっとという感じで赤抜沢ノ頭へ登る。 |
鳳凰三山のシンボルである地蔵ヶ岳オベリスクの直下を目指す。ダケカンバが茂る砂礫の急な斜面を進み溝状の道を下ると、緩斜面の砂地が広がる賽の河原の広場に出る。
広場の中央には夜叉神峠からの要所に置かれている鉄製の錆びたピラミッド型標柱が立つ。左斜面上の稜線鞍部には地蔵仏が林立する。比較的新しい地蔵も少なくない。
巨大な花崗岩が転がる間を縫うように砂斜面を進む。基部から岩登りとなるが、下りを考えてルートを選ぶ。
岩溝(チムニー)を登り、山頂の2つの大岩から成る岩峰の直下に立つ。大岩の割れ目に古いザイルが掛かるが、これより上は無理と判断する。
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白砂の稜線と富士山 |

本日最後の北岳の雄姿(赤抜沢ノ頭から) |
赤抜沢ノ頭を後にして早川尾根を西へ向かう。
登山者の多くは鳳凰小屋・青木鉱泉方面へ下るらしく、ほとんど人影がなくなる。
やがて今日最後のピークとなる高嶺の山頂に達するが霧で視界が全く利かない。三角点が立つ。
少し休んでさらに西へ向かう。間もなく岩場の急下降となり、一気に高低差約100mを下る。
下方に白鳳峠から広河原へ続く下山道が確認できる。岩礫斜面をジグザグに下り、樹林帯に入ると白鳳峠に到着する。ここで昼食を摂る。 |
広河原へ向け下山を始める。
最初は植生の無い岩塊のみが重なる明るい緩斜面を下る。やがて深い樹林帯に入り次第に急下降となる。倒木が多く歩きにくい。途中に急斜面を4箇所連続の鉄梯子で下る箇所や桟道などもあり、なかなか手強い道である。
登るには相当の急登である。 2時間近く下ると下方に野呂川の水流が望める。下に舗装の林道が見えると間もなく登山口に出る。
そこは道標のみが立つ平凡な所である。
野呂川広河原インフォメーションセンターまで林道をゆっくり下って行く |

白鳳峠を振り返る(森林限界付近のゴーロ |
広河原 (14:10発) = 夜叉神峠駐車場(14:45−14:55) =金山沢温泉(15:10−15:50) =
白根IC(8:20)= 「高井戸4時間以上」の情報に帰路の経路変更地 = 一宮御坂IC(16:47) =
雁坂トンネル(17:33) =花園IC(19:20) = 高崎JC(19:35)= 岩舟JC(20:00) = 友部JC(20:52)
= 日立南IC (21:10着)
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夜叉神峠からの白根三山

薬師岳からの富士山

朝焼けの白根三山(薬師岳から)

白根三山(観音岳から)

北岳

赤抜沢ノ頭からの地蔵岳

地蔵岳のオベリスク |