飯豊 石転び沢と北股岳      (2025m)

              
   
8月4日(土)


駐車場位置

   飯豊山荘(5:35)・・・登山口駐車場(5:45)・・・温身平(6:10)・・・梶川出合(8:00)・・・
石転び出合(10:10-10:55)・・・中の島(14:30)・・・梅花皮小屋(16:00)


動画 石転び沢

温身平からの梅花皮小屋へ
 

飯豊山荘から車で登山口駐車場に移動し、登山届を提出してから林道のゲートを回り込んで砂利の林道を歩き出した。 温身平には砂防ダムがあり、遥か稜線には梅花皮小屋が見えた。
 ここから主流の玉川沿いの林道から分岐して山道となり、梅花皮沢沿いの左岸を歩いた。7時頃になると山の端から朝日が顔を出し、気温が上昇してきた。セミの声が一層高く響き始めた。
 7:10「うまい水」水場は地下に伏流し枯れていた。
 梶川出会で小休止。梶川出合は左岸をへつることができるが、落石のおそれあり高巻きルートが設定されている。高巻き班と、落石を避けて右岸から徒渉する班と分かれたが、青天が続いていたので渡渉しても問題が無かった。高巻きのアップダウンは、つらい。

 梶川出合を過ぎて、梅花皮沢の左岸をしばらく遡上すると、門内沢と石転沢の合流地点である石転び出合に到着した。すぐ上の石転び雪渓から溶け出した水が轟々と音を立てて流れ込んでおり、水は清冽で冷たい。
 ここで昼食を摂り、水筒に雪解け水を補給した。昼食は飯豊山荘の梅おにぎり、沢庵、焼鮭である。
 「梅花皮」の語源は、刀の柄に巻くエイの皮を「梅花皮、梅華川(かいらぎ)」といい、石転び沢雪渓の表面が風化して荒れている様子が、インド洋、南洋諸島に生息するシビレエイのちじれた背中に似ていることからついた名であることを、下山後国民宿舎梅花皮荘で知った。

石転び沢出合

石転び沢

雪渓ではアイゼンを装着し、ストックの石突ガードを外して登坂した。谷間に半筒状に広がる雪渓の壮観さと、梅花皮小屋直下まで標高差約800mを直登できる喜びを味わいながら、味わうように一歩一歩雪を踏みしめて上った。
 雪渓を吹き降ろす冷たい風がなく、汗をかいてしまう。何回か雪渓上の落石に座って休憩を摂った。
 数日前に道迷い遭難があった北股沢の合流点には赤旗が立てられており、そこで雪渓は途切れて尾根伝いに小屋まで登っていく。アイゼンを脱いで一息入れた。
 ここで上部でスノーブリッジの崩壊する音を聞いた。中の島からの登りは、雪渓で消耗した体に追い打ちをかける。


梅花皮小屋直下

梅花皮小屋と梅花皮岳

石転び沢

8月7日(火)

梅花皮小屋(14:35)・・・北股岳(15:05-15:15)・・・門内岳(16:10)・・・門内小屋(16:15)

動画 北股岳から梶川尾根

 午後から門内小屋に向かう。天気は、高雲りだが北股岳山頂からは、新潟市内や庄内平野越しの粟島を望めた。
 門内小屋の宿泊者は、4人で毛布も自由に使用でき快適に過ごせた。夜、外トイレに行くと流れるガスの隙間から日本海側の街の光が見えた。


粟島と門内岳
8月8日(水)

門内小屋(6:00)・・・胎内山(6:20)・・・梶川尾根分岐(6:25)・・・梶川峰(7:10-7:25)
・・・五郎清水(8:30)・・・滝見台(9:25)・・・湯沢峰(10:10)・・・梶川尾根登山口(12:30)

飯豊山荘(12:40-12:55)=梅花皮荘(13:20-14:30)=小国駅前(15:00)=米沢IC(16:00)
=日立中央IC(18:30)

 

 雨具を身につけ下山する。稜線上は、風が強く振り上げたストックが風に持って行かれる。時折小雨に叩きつかれる。 
 梶川尾根分岐は、地図上では、右に折れる様に見えるが、実際は、直進する感じであった(視界が良くないためかも)
 ケルンを通り過ぎ、梶川峰に着くころには、天気が回復し飯豊山から御西岳、梅花皮岳、北股岳、門内岳、地神山の稜線が青空に浮かび上がってきた。
 そして眼下には、石転び沢の雪渓が良く見え、雪渓上部の草付きから梅花皮小屋までの高度感が凄かった。


 梶川峰からの北股岳岳
 
梅花皮滝
 五郎清水で休憩を摂っていたところで、前日に清水まで行った登山者に水場までの距離を聞いたところ、結構下るとのことなので冷たい水は、あきらめました。
 石転び雪渓ごしに梅花皮滝が見える、滝見台では、綺麗に見えるのかと思い足を運んだが見えにくくて残念でした。
 日陰のない湯沢峰で休憩後、飯豊山荘を目指し急坂を下る。
 丸森尾根と飯豊山荘が見えてきたが、なかなかたどり着けなかった。途中、手の甲を布の手袋越しにアブに刺されてしまったが、何とか登山口にたどり着いた。
 飯豊山荘で、コーラを一気飲み後、梅花皮荘で昼食と入浴後帰路に就く。


石転び沢雪渓落石の上に休む


梅花皮岳と北股岳


飯豊山


石転び沢雪渓と梅花皮小屋

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