飯豊山(2105m)

 飯豊山     7月29日(金)


駐車場位置

  日立中央IC(4:35) = 会津坂下IC(6:40) = 桑ノ沢橋北側駐車場(7:35)

 峰秀水
桑ノ沢橋北側駐車場(8:00発)

小白布登山口 (8:20)

横峰(10:45-11:25)

 峰秀水(11:50-12:20)

三国岳(13:55-14:10)

 切合小屋(16:00)

 道の入口は鎖が張られ車両は入れない。林道終点の広場で登山届を箱に入れ、本格的な登山道に入る。小さな沢を2本渡り、ブナ林の中の急登に取り掛かる。曇り空であるが、なかなかの急登で身体じゅうから汗が噴き出す。
 樹林帯の急登を登りきると御沢・長坂経由の飯豊山表口登山道に合流する。地蔵山西側の巻道にある水場『峰秀水』で昼食休憩を取る。

剣ヶ峰の稜線

三国小屋
 福島・山形県境を成す地蔵山稜線の旧道に合流し、鞍部まで下って剣ケ峰の岩場に差し掛かる。手前からは小さな岩場にしか見えないが、実際は、次のピークの三国岳近くまで断続的に続き、また、上部に行くと左右が切れ落ちている要注意の岩場である。これを過ぎ三国岳山頂に到着する。
 狭い広場に小屋が立つ。名のとおり、福島・山形・新潟の3県境である。周囲は霧で何も見えない。
 小屋の東側から稜線を北西へ進む。こまめに昇降を繰り返し、小ピークを越え行く。

 短い梯子が2本掛かる岩を登り、『七ツ森』の標柱を通過して緩く下ると、本日最後の登りとなる種蒔山の南東稜に差し掛かる。
 種蒔山の山頂部は、東西に長く高原状に広がり笹原に覆われる。最高点は約1805mであるが、道はその北東側斜面をトラバースして行く。ここまで来ると、草履塚の奥に飯豊本山の主稜部が大きく見渡せる筈だが、今日は雲が掛かり全く見えない。
 本日の宿となる切合小屋が姿を見せる。深い溝の笹薮道を下り、花崗岩砂礫の白い丘を越えて小屋に到着する。

7月30日(土)

切合小屋(5:50)

草履塚 (6:30-6:45)

御前坂(7:30)

飯豊本山小屋(8:15-8:40)

 飯豊山(8:55-9:10)

御西小屋 (10:15-10:25)

大日岳(12:05-12:20)

御西小屋(13:45-13:55)

飯豊本山小屋(15:05)

 
雪渓を登る
御秘所

飯豊山神社
 道は県境の稜線に沿って東側を直登して行く。途中で小さな雪渓を1ケ所通過する。
 草履塚の頂に出ると、御秘所の岩場の先に飯豊本山の緑の大斜面が大きく聳え立つ。草履塚の北峰から急な坂を下り、『姥権現』の石像に着く。
 続いて御秘所の岩場に掛かる。難しくはないが東側が切れ落ちており、慎重に通過する。少し登れば、最後の急登『御前坂』下の広場に立つ。標柱の前で一息入れ、咲き乱れる花々やハイマツの中に付けられた、花崗岩砂質の急坂をジグザグに登り行く。
 石の砦のような一ノ王子の傍らを通り山頂下の広い緩斜面に出る。小ピークの2102峰を過ぎ、本山小屋と飯豊山神社が立つピークに到る。
 小屋の手続を済ませ、サブザックで飯豊本山へ向かう。神社裏手から露地が広がり、正面には長い稜線を左右に引く三角形の飯豊山(本山)が間近に見通せる。15分程で本山山頂に到着する。
 北面の難ルート・ダイクラ尾根を登り来た登山者に遭う。飯豊本山を背に駒形山、御西岳(標柱のみ)へと進む。周りは高層湿原でニッコウキスが咲き誇っていた。
ニッコウキスゲ 
 
御西岳と大日岳
  霧の中を進んでいたら突然、御西小屋が現れた。
 雨が降り出して来てので、雨具を着て大日岳に向かう、腰を下ろすことなく大日岳を往復する。山頂は、ガスの中であった。
 駒形山付近で雨がやんで周囲の山々が見えてきた。
 飯豊本山を超え本山小屋に戻る。


           動画
  7月31日(日)

 本山小屋(6:00)

草履塚(7:00-7:15)

切合小屋(7:40-8:00)
 
三国小屋(9:35-10:05)

峰秀水(11:00-12:00)
 
小白布登山口(13:30)

桑ノ沢橋北側駐車場(13:45)

動画


御前坂からの草履塚

御秘所を下る

大日岳とマツムシソウ

夜中に外に出ると、満天の星空が広がる。
 朝から快晴の青空が広がる。4:53に蔵王連峰から日が昇る。荘厳な朝日である。見渡せば、北に朝日連峰・月山、北東に蔵王、東に吾妻・安達太良連峰、南東に磐梯の鋭鋒、南に遠く那須・大佐飛山塊、日光女峰・男体・白根、尾瀬燧、南西には越後三山、その手前に大山塊の御神楽岳、西に大日岳に連なる稜線、更に北西に北股・門内・等々と、実に数多くの山々のパノラマが広がる。感動モノである。

本山小屋を後にして、一ノ王子を通過し、急坂の御前坂も下りは快調に飛ばす。御秘所の岩場を難なく通過し、続く姥権現に一礼して、草履塚への急坂を登り返す。
 草履塚で小休止し、周りの写真を撮って下る。緩斜面の小さな雪渓を渡り、更に下って行けば切合小屋に到着する。水槽の豊富な水で顔を洗い、ペットボトルを満たして出発する。
 小屋の南の白い砂丘を越え、種蒔山へ登る。笹原の頂稜を過ぎれば下りとなり、三国岳まで『七ツ森』のアップダウン路が続く。


切合小屋からの飯豊山

種蒔山からの三国岳 
 三国岳山頂・三国小屋の日陰で休憩する。三国岳から剣ケ峰の岩場を下り始める。下山口には、「ストックは、収納」と看板があった。
 左右が切れ落ちる岩場を慎重に進み、鞍部まで下って、地蔵山の中腹まで登り返す。分岐点で、福島・山形県境の稜線道から巻道に入り、冷たい水が豊富に湧き出す『峰秀水』で昼食休憩とする。濃縮カルピスは、ここで飲みきった。

  横峰小屋跡の分岐点で表口登山道(長坂道)を離れ、ブナ林の中を小白布沢へ下って行く。水場の入口で暫し休憩する。なおもブナ林の急坂を暫く下り、沢音を聞いて急坂が終わる。小沢を3本渡って平地を進むと林道終点に出る。
 一般車進入不可の狭い林道を下る。大規模林道に面した登山口に到着する。

剣ヶ峰を下る
 本山小屋からの景色











 桑ノ沢橋北側駐車場(13:55発) = いいでの湯(14:05入浴14:45) =
そば伝承館(15:05-15:30)=会津坂下IC(15:55)= 日立中央IC18:00着

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