8月1日(木)

駐車場位置
日立南IC(7:20)=岩船JCT(8:20)=藤岡JCT(9:00)=更埴IC(10:25)=八方第2P(11:30)=
白馬八方BT(13:20)=バス=猿倉(13:40)
猿倉(13:55)・・・林道終点(14:35-14:50)・・・白馬尻小屋(15:10) |

白馬尻小屋 |
日立南ICから常磐道、北関東道、上信越道を経て、長野県更埴市の更埴ICで降りる。白馬村八方の八方第2駐車場に入る。
バスターミナルで猿倉行の切符を買い、近くの「林檎舎」で昼食を摂る。
バスは、駅からの乗客で座席の約半分が埋まっている。八方尾根末端部を進み、深い峡谷へ分け入る。
猿倉荘前で下車し、荷物を整えて山道に入る。すぐに砂防工事専用道路に出て、砂利道を暫く進む。気温が高く、たいへん暑い。車道が終わると石段状の道に変わり、間もなく白馬尻小屋に着く。
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8月2日(金)
白馬尻小屋(5:50)
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大雪渓取付部(8:00-8:20)
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葱平(8:35)
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小雪渓(10:10-10:20)
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避難小屋(10:50-11:10)
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お花畑大岩(11:35-12:30)
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村営頂上宿舎(13:15)
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白馬山荘(13:35)
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大雪渓取付き付近
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木橋を渡る |
白馬尻から白馬山荘
小屋を出て約15分で雪渓の末端部に出る。アイゼンを登山靴に装着して雪渓に入る。
多くの登山者の踏み跡が1本道となっており、これを忠実に辿って行く。途中で何度か小休止を入れながら、急な斜面の雪渓を登っていく。雪渓上には大小様々な落石が散乱している。また杓子岳側の雪渓では落石は発生していた。
雪渓の両側が解けて切れ落ちてくると、夏道の取付き地点となる。雪渓からざくざくしたくずれやすい山道へ写る。急斜面をジグザグに登り、岩場を越えて行くと雪渓末端の冷たい沢水が流れる木橋を渡る。
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山頂までの中間地点となる葱平(ねぶかっぴら)の岩室跡である小雪渓の下部を回り込んで行くと、やがて高山植物が咲き乱れる広い草原に変わる。
避難小屋の上から流れ出る冷たい沢水で、水分補給する。遥か上に小屋が見えてくる。お花畑の中の見晴し良い大岩の上で、1時間弱のあいだ昼寝をする。
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お花畑 |

稜線のお花畑と旭岳 |
村営頂上宿舎の屋根が見えると、急斜面を階段などでゆっくりと登って行く。頂上宿舎入口の前を過ぎ、さらに登ると、長野・富山の県境を成す北アルプス主稜線に出る。ここで一気に視界が開ける。
右手上方には、今日の宿となる白馬山荘が近く望める。両側に数多くの花々が咲き乱れる道をひと登りすると、白馬山荘に到着する。
山荘前のテラスに腰掛け、夕食までの時間をゆっくり過ごす。やがて霧が下がり、近く杓子岳や鑓ケ岳、旭岳、黒部峡谷の向こうには剱岳や立山が望める。
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8月2日(土)
白馬山荘(6:20)
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白馬岳(6:35-7:00)
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三国境(7:40-7:55)
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小蓮華山(8:35-8:50)
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船越の頭(9:30-9:45)
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白馬大池山荘(10:10-11:00)
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乗鞍岳(11:40-11:50)
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天狗原風吹大池分岐(12:45)
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栂池高原ビジターセンター(14:10)
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ロープウェー自然園駅(14:10-14:16)
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栂池ゴンドラ栂池高原駅(14:48-14:55)
・ タクシー
八方第2P・八方の湯(15:10)

白馬岳から栂池 百花繚乱
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白馬山荘と剣岳

山頂からの大雪渓 |

白馬岳を振り返る |
山荘の中央部を横断し、山頂を目指す。標高差100m弱、約15分で白馬岳の山頂に到着する。
昨日は、見えなかった黒部第4ダムを視認できた。 西(富山県)側は高山植物が咲き乱れる緩斜面であるが、東(長野県)側は垂直に切れ落ちる断崖絶壁である。典型的な非対称山稜を成す。
山頂には、1等三角点のほかに新田次郎の小説「強力伝」のモチーフとなった方位盤が立つ。

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山頂から砂礫の斜面を下る。コマクサなどの高山植物のほかには植生はない。道の右側は変わらず切れ落ちているが、やや離れて付けられた道筋は、緩やかな下りが続いて歩きやすい。眺望も天気も良く、稜線漫歩となる。
「馬の背」と呼ばれる急斜面を下って、主稜線の分岐点となる三国境に到る。この付近から先は稜線にハイマツ(這松)が現れる。信濃・越中・越後(長野・富山・新潟)の国境となる三国境で小休止する。
ここで、雪倉岳・朝日岳方面への栂海新道(つがみしんどう)を分ける。三国境から小蓮華山へ緩やかにアップダウンを繰り返す礫質の道を進む。稜線漫歩が続く。
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杓子岳と白馬岳 |
小蓮華山を振り返る |
新潟県の最高峰である小蓮華山で休憩する。南の断崖下に、標高差約1200mを隔てて遥かに白馬尻小屋が望める。
白馬大池も眼下に望めるようになる。途中の小ピーク・船越の頭で小休止する。ピークの北斜面を斜めに下って行くと、大池を見下ろす広い台地に出る。傍にケルンが続く。台地から、ハイマツやナナカマドが茂る溝状の道を下ると、大池の西側に建つ白馬大池山荘の前に出る。玄関前に引いた水が心地よい。
山荘の東側、大池のほとりの大岩の上で昼食にする。大池の湖岸には、クロサンショウウオやそのオタマジャクシが生息していた。

クロサンショウウオの幼生 |
山荘から大池の北岸に進み、白馬乗鞍岳へ登る。
湖岸から山頂にかけて、大岩が散乱する斜面を進む。大岩を飛び越え跳ね越えして登る。歩きにくい山道である。大岩の一部は足を掛け易いように、平らに削ってある。やっとの感じで山頂の大ケルンに到着する。
大ケルンから東へ下ると標高差20mぐらいの斜面の小さな雪渓に出る。これを慎重に下り、大岩が無数に転がる狭く急な道をさらに下降する。
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白馬大池と白馬大池山荘 |

天狗平 |
乗鞍岳山頂部から標高差約250mの大岩斜面を下ると、平らな木道に変わり天狗原の分岐点に到着する。少し先へ進み、木道沿いの休憩所で一息入れる。
周囲は湿原である。休憩所を出て再びの斜面となる。天狗原東側の斜面に湧きだす水場で咽喉の渇きを潤す。植生がハイマツ帯から低木・樹林帯に変わる。緩急を繰返しながら斜面を下る。やがて下方に栂池自然園ビジターセンターの大きな建物が見え、山道の終着が近いことを実感する。
最後の斜面をジグザグに下り、自然園ビジターセンターの傍らに飛び出す。ロープウェー自然園駅まで車道を約5分歩く。ロープウェー、ゴンドラリフトを乗り継ぎ栂池高原駅に到着する。
タクシーで八方駐車場に戻り駐車場の中にある「八方の湯」で温泉に浸かり帰路に着く。 |
八方第2P・八方の湯(15:50)=長野IC(16:45)=藤岡JCT(18:20)=太田強戸PA(18:40-19:05)
=栃木都賀JCT(19:30)=日立南IC(20:25)
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