斜里岳(1547m)・雌阿寒岳(1499m)

 摩周湖                               9月30日(金)


  日立中央IC(4:25) = 常磐道・圏央道 = 新空港IC(5:45) = 成田空港第2P  = 
成田空港第3ターミナル(6:15-8:00発)=新千歳空港(9:45-10:30レンタカー店発)=
千歳東IC(10:45)=阿寒IC(13:50)=摩周湖第1・3駐車場(15:15-15:35))=清里町(17:30)

動画 摩周湖

 
摩周湖と斜里岳

今日は、斜里岳の麓の清里町の宿までの移動なので、途中摩周湖を観光する。
 新千歳空港からは、レンタカーで移動する。道央圏連絡道路にのり千歳東インターから道東自動車道に乗る、今年開通した阿寒インター経由で摩周湖へ向かう。8月に台風が北海道に3個上陸し多大な災害を与えたため、何箇所も路肩の崩壊箇所があり、ブルーシートが覆い被さってあった。川の氾濫箇所や白樺の倒木が車中から見ることができた。
 

摩周湖第1駐車場には、ドライブインがあり屋上が展望台となっている。摩周湖は、バイカル湖に次ぐ2番目の透明度を誇るカルデラ湖でその湖面の色は、晴天時には摩周ブルーと言われている。本日は、晴天のため摩周ブルーの湖面を見ることがでた。摩周湖第3駐車場の展望台からは、東側に壁のようにたたずむ摩周岳(カムイヌプリ)、北側には斜里岳、西側には、屈斜路湖や川湯が望めた。  
 釧網本線と並走する道路からは、裾野を広げた斜里岳が望めた。


 斜里岳
 斜里岳                               10月1日(土)


駐車場位置

ホテル緑風荘(550発)=清岳荘P(615着)

動画 斜里岳登山

清岳荘P(630発)・・・林道終点(640)・・・下二股(715725)・・・ 上二股(900-910)・・・
馬の背(940)・・・斜里岳(10001045)・・・上二股(1130-1140)・・・竜神の池(1145)・・・
熊見峠(12301240)・・・上二股(1330-1350)・・・林道終点(1420)・・・清岳荘P(1435着)


林道終点

宿の朝食を弁当にしてもらい、5時に受付で受け取り、部屋で朝食を摂りホテルを出発する。
 畑の中の直線道路を清岳荘に向かう、途中から未舗装の林道に入るが道路は、整備されている。 清岳荘登山口駐車場には、十数台車が駐車していた。車の示している外気温度は、6℃であった。
 清岳荘は、鉄筋コンクリート造の立派な建物で発電機も運転していた。スパッツを着け、身支度を整え清岳荘に登山届け(入山時間)を記入して登山道に入る。

 数分進むと旧清岳荘へ向かう林道に出る、この林道の終点から登山道に入る。

 

 登山道は、一の沢川沿いに進み、飛び石伝いに両岸の渡渉を繰り返す。両岸に渡渉点を示すピンクのリボンテープが目印となっている。
 右岸にある仙人洞を通過し、しめ縄が上にかかっている下二股に着く。ここまで十数回の渡渉を繰り返す。下二股は、熊見峠への新道の分岐点である。

 


最初の渡渉

上二股へ
 

 最初の白糸の滝は見過ごしてしまったが、銘板のある水蓮の滝が現れる、羽衣の滝の上部を左から右に渡り、固定ロープにつかまって滑りやすい岩場を注意して登る。次いで現れる方丈の滝(七合目)の右側を固定ロープにつかまって登る。  見晴の滝の滑りやすい一枚岩を登り、細い滝が何段にもかかる七重の滝の横を通り、支流にかかる竜神の滝を右先に眺める。最後に霊華の滝に沿って左側を登る。
 沢の水は細くなると、しめ縄の下を抜けると上二股に着く。 右には帰路に通る熊見峠への新道が分れている。

 上二股からは、沢の中を歩くだんだん水量が細くなり涸れ沢となり「胸突き八丁」過ぎるとガレ場となり潅木帯を抜けハイマツ帯にでる。稜線に出たところが馬の背である。ここから山頂が望める。 
 山頂に向かう途中には、鋼製の斜里岳神社の祠がある。山頂に着いたときはガスっていたが、時折ガスが引くとオホーツク海と碁盤の目に整備されたジャガイモ畑、知床半島、国後島は見えなかったが手前の野付湾、摩周湖等々独立峰ならではのパノラマを楽しめた。山頂の気温は、10℃であった。
 山頂で昼食を摂り下山する。


斜里岳山頂

竜神の池

 上二股を少し登ると、竜神の池への分岐があった。時間的に余裕があったため寄ってみることにした。結構下ったところの小さな平場に竜神の池があった、水は、湧き水で池の底まで見えるほど水が澄んでいた。斜里岳は、火山であるためか付近は、少し硫化水素臭かった。
 池の先に目印のリボンがあり、道を登り詰めると新道に戻れる。
 新道は熊見峠までは、ハイマツ帯の稜線歩きとなり斜里岳山頂を眺めながら歩ける。峠から下二股へは、一気に下る。下二股からは、渡渉を繰り返して下山口へ下る。林道歩きを終え、清岳荘に着くと正面に青々としたオホーツク海が望める。


知床半島


馬の背へ下る

清岳荘P(1450発)=雌阿寒温泉・野中温泉(1710着)

雌阿寒岳            10月2日(日)


駐車場位置

 野中温泉(8:00発)…4合目(8:50−9:00)…8合目(9:40−9:55)…雌阿寒岳(10:20−10:40)…
5合目(11:35−11:45)…オンネトー登山口(12:35−12:40)…雌阿寒温泉分岐(12:55)…
車道(13:20−13:30)…野中温泉(14:00着)

 動画 雌阿寒岳登山


オンネトーを望む
 

 雌阿寒岳は、活火山で平成27年7月から11月まで噴火警戒レベル2に引き上げられていて7合目以上は、立入禁止となっていた。
 車道を少し戻ったところが登山口でアカエゾマツの林の中を登り始める。3合目を過ぎると「これより火口縁から1km圏内に入ります。噴石が飛来する可能性があるので、今までと異なる灰色の噴煙が立ち上がるのを見たら、直ちにザック等で頭を覆いながら下山してください。」の立て札があった。

 

ハイマツ帯の4合目を過ぎるとしだいに緑色の湖面のオンネトーが見えてくる。
 8合目を過ぎるとガレ場となり、9合目は、火口縁となりロープが張られている噴気口からのジェットエンジンのような轟音が響いて、火口底には赤沼が見ることができる。
 山頂へは、火口縁を時計回りに登ってゆく。山頂からは、360度の展望で噴煙をあげている剣ヶ峰、阿寒湖、雄阿寒岳(1370m)、阿寒富士(1473m)と壮大な景色である。


山頂からの火口と阿寒富士

火口縁を下る
 

火口縁沿いに火山灰の登山道を下る。9合目付近から振りかえると、山頂の火口壁がすごい。そして火口の全容が望め青沼が光り輝いていた。
 9合目から8合目へは、風向きによっては噴煙の中を歩くようになる。阿寒富士への分岐を過ぎ7合目付近でキタキツネを見かけた。
 砂礫の道が終わり樹林帯に入ると先の台風の影響で倒木が登山道を塞いでいて迂回路が多くあった。
 このコースは、すれ違う登山者が少なかった。殆どの登山者は、雌阿寒温泉からの往復みたいだ。

オンネトー登山口は着くと、そこは駐車場になっていて観光バスも駐車していて多くの観光客がいた。遊歩道は、キュンプ場を通り抜けた所より始まる。
 道は、湖畔沿いにあるが、車道に出るまで朽ちた木道や倒木が多く意外と時間がかかった。
 車道に出るとそこは、オンネトーと雌阿寒岳・阿寒富士のビューサイトになっている。
 ここから野中温泉まで登りの車道歩きとなる。右手にきれいではないが錦沼を見ることがでる。


雌阿寒温泉

野中温泉(14:05発)=足寄温泉(15:00−15:40)=足寄IC(16:05)=千歳東IC(18:05)=
レンタカー店(18:20−18:40)=新千歳空港(18:50−20:35)=成田空港(22:15−22:30)
=成田空港第2P(22:50)=新空港IC(23:00)=友部SA(食事)=日立中央(24:45)

阿寒湖と雄阿寒岳


火口の青沼


オンネトーからの雌阿寒岳・阿寒富士


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