雲竜渓谷     1月28日


駐車場位置

  

   日立中央IC(5:00)=林道手前路肩(7:35着)  


林道ゲート

林道歩き
動画

林道ゲート手前路肩(8:00発)

林道ゲート(8:15))

稲荷川展望台(9:05)

洞門岩(9:35−9:45)

渓谷入口(10:25)

友知らず(10:25)

雲竜瀑2段目(11:05)

雲竜瀑滝壷(11:20−12:20)

友知らず(12:50)

洞門岩(13:35)

林道ゲート(14:40)

林道手前路肩(14:46着)

  日光の市街地を抜け、神橋を右折し、稲荷川を渡る手前で左に折れて舗装された林道に入る。二荒山神社境内地に沿って、川の右岸を進む。には10pほどの積雪があったが、路面には積雪も凍結もほとんどない。例年より雪は少ない模様。途中にある滝尾神社の駐車場には、マイクロバスが団体の登山客を降ろしていた。更に進むと、林道の随分手前から左右の路肩に駐車車両が散見された。林道ゲート前の駐車場は既に満車と思われるため、ゲートから歩いて15分ほど手前の路肩に駐車する。
林道歩き

女峰山と赤薙山(稲荷川展望台より)
  気温は3℃で切れるような寒さは感じない。風もないのでフリースで歩いていても汗ばむほどである。
 ゲートには警察車両が停まっており、日光市遭難対策協議会と日光警察署の合同救助訓練が行われていた。
 ゲートをくぐり、つづら折りの林道を歩く。路面は除雪されており、凍結も日陰のごく一部にしかない。
 稲荷川展望台からは、女峰山、赤薙山を望める

 単調な林道を歩き続けると広場があり、洞門岩の立て看板がある。広場から沢を見下ろすとゴルジュが見える。洞門岩の名前の所以は、ゴルジュ状になった渓谷に、左岸から岩が庇状に覆いかぶさるようになっているからではないかと推測される
 先発した大勢の登山者が休んでいる。関係車両はここまで入ることができるため、警察、NHK、ツアーワゴン等の関係車両が駐車してあった。
 洞門岩から沢に下りるので、一旦小休止してアイゼンを装着する。

沢を渡渉

渓谷入口への高巻き 
 引き続き林道を通っても渓谷入口までたどり着くことはできるが、我々は退屈な林道を避け入渓する。
 河原に下りるとすぐに巨大な砂防堤が目に入る。さしずめコンクリートの洞門岩といった感じである。
 砂防堤を過ぎてから2回渡渉し、高巻きして再び林道まで登ると渓谷入口に着く。アイゼンを履いていると渡渉しにくいうえ、少雪のため斜面には雪がついておらずぬかるんでおり、登りにくい。渡渉点では先行者の列ができており、通過を待たなければならなかった。
 渓谷入口には大勢が休憩や食事をしており、テントが一張りあった。上流には友知らずと氷瀑が見える。小休止をとる。手すりのついた階段を下り、再び沢に下りる。階段は、完全に雪に埋まっている。
 雪の積もった河原を少し歩くと、10mほどのゴルジュの両岸から流れ落ちる水が凍りつき、氷の滝が迫ってくる場所に出る。友知らずである。大きな氷柱にはアイスクライミングする者が数名、登攀していた。

友知らず付近

氷柱
  ゴルジュを抜け、谷幅が広くなってくると、右岸の岩場を伝う沢水が厚く凍りつき、巨大な氷瀑を形作っていた。視界いっぱいに氷のカーテンが谷沿いにかけられ、裏側から眺めることもできる。
 奥には雲竜瀑が見える。氷の柱が山腹まで屹立している景観に、誰もが見とれている。但し、氷柱に近寄る場合には、溶けて落下してくるので、常に上方に注意していなければならない。我々が通過する間にも、方々で大きな氷塊がどさりと音を立てて落ちていた。ヘルメットをかぶっていても怖い。写真を撮りながら滝まで進み、滝の2段目にあたるところで小休止する。

1段目の滝壺までは滝を直登するか、左岸を高巻きして登る。
 滝の表面は凍っているが、氷の割れた内側から滝の水が流れ落ちるのが見える。滝を直登する場合には氷を踏み抜かないよう注意が必要である。
 我々はザイルを持たなかったので直登をあきらめ、ピッケルを支えに高巻きして15分ほど進むと、滝壺の上に出る。山の端から流れ落ちる水がそのまま凍りつき、下に行くほど放射状に広がっている。圧巻である。人と比べるとその大きさが分かる。
 滝壺では大勢の登山者が休憩していた。滝の横では登攀者がいて、救助訓練も行われていた。滝の本体では落石の恐れがあり、クライミングはできない。下で写真を撮る際にも、上部からの落石に気を付ける必要がある。休憩している間にも落石が数回あった。
 我々は滝の左側の高台に上り、滝を真横から眺める場所で昼食をとる。左手に氷瀑、右手に凍った渓谷、遠方には今市の街並みが見える。暖かくて気持ちのいい1時間を過ごした。


雲竜瀑2段目
 
雲竜瀑滝壺
 帰りは元来た道を戻る。午前中は日がさしていたが、渓谷であるため、昼を過ぎると日が陰り急激に冷え込む。友知らずも日がさす午前中の方が撮影には適している。
 洞門岩でアイゼンを脱ぎ、再び舗装林道を歩く。昼間溶けた路面が再び凍り、滑りやすくなっている箇所があった。
 ゲートを通過し、車に戻って帰り支度をする。朝は路上駐車であふれていたが、この時間にはほとんどいなくなっていた。
 日光カステラ本舗及び金谷ベーカリーに立ち寄り土産を買い、帰路に着く。
 
林道ゲート手前路肩(15:00発) = 日立中央IC(18:00着)

 


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