HOME整備手帳 > W650 インプレッション〜5年目(2007年)

W650 インプレッション
今年で5年目に突入のダブロクを改めてインプレッション

過去のインプレはこちらから
2年目
1年目


足着き 装備/電装品など 燃費 始動性 乗り味
マフラー 車体の大きさ 対候性 その他色々












   [ ダブロクの魅力とは? ]
 これは即答できます♪
 ずばり、「 エンジン 」です。
 
 中免取りたての’99年冬。なにに乗ろうかな〜と思っていて、目に留まったダブロク’99モデル。
 「おぉっ、なんじゃこのエンジンは??」
 左右非対称で左側にはドライブシャフトみたいなのがむき出しになってるじゃないですか。
 「このエンジン欲しい!」と思った覚えがあります。
 しかし、中免では乗れなかったのでイナズマになったんですけどね。(^−^ヾ)

 なんとも良い感じのフィンとか。
 極低速でも粘るロングストローク(大容量フライホイール?)に起因するトルクとか(5速-時速20kmぐらい
 でもノッキングしないのは、すばらしぃ)。
 キャブ&エキパイ+マフラーの一体となった作りとか。
 ・・・語りだしたら止まらなさそうなので、多くは語りません(笑)。
 エンジンのために大型免許を取って乗ったバイクと言っても、過言ではないでしょう。





  [ 足着き ] イマイチ? △このページのTOPへ .
ライバル?のスポスタやらトラボンに比べて、シート高が標準で800mmと分が悪いダブロク。
W650を選ぶ時、「シート高800? 高過ぎ!!」と思ったものだ。(ちなみにせっきぃは、両足を着こうとすると、つま先ツンツン立ち。バレリーナ状態となる(>_<))
でも、意外と立ゴケ率はシート高760mmのイナズマより低い。サイドカバーが出っ張っているのがそれに拍車をかけているようだが、この点に関しては、自分は気にならない。そういや、雑誌のインプレでは足を下ろした位置にステップがあり、脛に当たって邪魔との記述をよく見かけるがこれも自分には気にならない。それより、この位置にステップがあるおかげで、走行中は非常に楽なポジションのような気がする。
4年間そのまま乗っていたのだが、5年目にして、ついに純正ローシート(改)を導入。標準より−3センチの770mmとなったわけだが、おかげで、信号待ちも楽になった。以前は、登り坂となっている場所は一度、降りないと後退不能だっただが(^−^;)、今では、ちょいとした傾斜なら下がることが出来るようになってうれしい。(純正ローシートのインプレは別途、カスタムのページにて。)









  [ 装備/電飾品など ] もうちょっとがんばって欲しいかな?  △このページのTOPへ .
あまり装備は充実していないダブロク。クラシックな外見に呼応して? 装備も最新のツアラーなどと比べるといささか劣ります。ましてや、スクーターなんかとは比べてはいけません。(^−^;)
それにつけても、何かにつけてここ(旅するダブロク)で比較対象となるエストレヤ。せめてこやつ並みにはなって欲しいものです。
1.ウィンカー&ハザード
 ハザードスイッチは付いていません。ポジションランプももちろん無し(自前で追加してます)。
 ハザードはぜひ標準で付けて欲しいと思う。エストレヤにはハザード標準装備!(でも操作性はイマイチか?)
 プッシュキャンセルのウィンカースイッチは楽チンです。
2.ヘッドライト
 まあ明るさは、普通でしょう。しかし、パッシングスイッチはないのだ〜。
 ちなみに、前述のエストレヤにはパッシングも標準装備です。(T−T)
3.ホーン
 普通の音です。
4.センタースタンド
 標準装備なのは、メンテのときに何かと便利♪
 しかし、フレームとの溶接はもうちょっとなんとかならんのか > カワサキ重工
5.ミラー
 かなりブルブル震えるミラー。
 エンジンの振動が増す回転域(速度域)にハマると何が映ってんだか認識不能となります(笑)。
 −>保安基準強化に抵触したのか? それとも改善要望が多かったのか?’07モデルから振動対策品の
    ミラーに小変更されました。そうそう、既存品の振動対策にはゼファーの純正丸いミラーがかなりお奨め
    とか。試してみる??



  [ 燃費 ] 24km〜34km/Lぐらい △このページのTOPへ .
最近は、
 ・山道なんかを走るとバババ・・・っと走ると、25km/L
 ・街乗りは、この頃、あまりしてないのでよくわからず。
 ・80km前後で巡航しているとことさら燃費が良く30km/L前後。
 ・高速巡航モード(ここには書けないkm/h)でだいたい26km/L前後かな。
 ・100km/hあたりから、急に燃費が落ちる感じです。
なんか以前より燃費が落ちてきた気もしないでもない今日この頃・・・(そろそろ腰上をオーバーホール?)。

大型の部類に入るバイクでは、燃費もよい方なのでは?
他のはどれぐらいなんでしょうね?>スポスタ883とかトラボンとか。空冷マルチ(XJRなどなど)なんかとも比べてみたい。




  [ 始動性 ] とてもよい △このページのTOPへ .
冬でもチョークを引けば一発始動。エンジンがあったまっていれば、キックもほぼ一発(or 2発ぐらい(^−^ヾ))
ときどき、暖気運転はどれぐらいしていますか? との質問をされるときがあるけれども、せっきぃの始動パターンは下記のような感じです。
 1.チョークノブを一杯に引く
 2.セルモーターでエンジン始動
 3.チョークノブを戻し、1000〜800 rpm ぐらいでアイドリングするよう微調整。
 4.1分程度アイドリングしたら、チョークノブを戻し、ささっと走り出す(後は走りながら暖気)。

暖機運転には諸説あり、自信を持ってお奨めできないのですが(^−^ヾ)まあ、こんな感じでやっております。
その他、セルモーターで始動はエンジンに悪いとか色々耳にしますが、ホントのところはどうなんでしょ? 一度造ってる処に聞いてみたいものです。

エンジンが温まっているときは、気分でキック/セルを使い分けてますね。





  [ 乗り味 ] △このページのTOPへ .
1.加速
 実はW650、400ccのイナズマより馬力が無い。しかしトルクは上。低速からでもモリモリ トルクが沸いてきて加速が楽しい。
(あっ、ちなみに「イナズマ」とはSUZUKIの今は亡き400ccのネイキッドバイクです。自分がW650の前に乗ってました)。

2.低速域
 1000rpmで最高トルクの80%をたたき出す超ロングストロークエンジンだけあって、楽チン。
 人が歩くくらいの速度で坂道をトコトコと登っていくことも出来るよ〜♪

3.中速域
 一定の回転域(5速50km/hぐらいかな)でブルブル一番振動が激しくなる。
 4,50km/hがダブロクエンジンのいちばんオイシイ処ではないだろうか。
 ノーマルマフラーの静かな排気音を楽しむのもこのあたり、走っていていちばん楽しい速度ではないかな?

4.高速域
 高速道路でアクセルを開けると、振動はすっと消えて、エンジン音はブーンというモーターのような音に変わります。そしてあっという間に、一発免停の速度まで行けます。これまで出した最高速度は[メーターの針が水平になる]km/h ぐらいですが、エンジンはまだ余裕っぽかったですね(サスやフレームの方がやばかったです)。

5.ハンドリング(ローハンドル)
 良いと思います。’01式以降でローハンなら、後部に荷物をたくさん or タンデムをしなければ、ステダンも不要かと。

6.直進安定性
 自分の乗る’03式ローハンは良いと思う。
 以前、「ダブロクはハンドルから手を離して乗ると右だか左だかに寄って行く」という話を聞いたことがあります。
 本当のところはどうなんでしょう?
 しかし、せっきぃ的にはエンジンも左右対称じゃないし、オプションでサイドキャリアが左にしかないことも鑑みて
 「ちょっと右や左に寄るぐらい目くじら立てなくてもいいんじゃない?」 と思ってます。
 だって、パニア付けてるけど「荷物の重さも左右均等に」なんて考えないもの(笑)。
 キャンプツーの時は明らかにキャンプ道具を入れる側が重いし。
 でも、道路じゃまっすぐ走ってます。
 こんな、鈍感なヤツのインプレですみません。(^−^ヾ)

7.旋回性
 ちょいと不足(アンダーステア)気味とか。
 すぐ、ステップのバンクセンサーを擦ってしまうとのことですが、せっきぃレベルではコーナリング中にバンクセンサーを擦ったことなど、たまにしかありません。まあ、バンクセンサーを擦ると「何そんなに攻めてんだ>俺。自重しろ〜」と思ってしまう程度のやつの意見ですけどね。

8.サスペンション
 せっきぃのインプレだとやり玉に上がるサスペンション。
 まっ、それも以前乗っていたイナズマ1台との比較なんで客観性があるかと言われると苦しい(^−^ヾ)
 ノーマルで十分とのご意見の方々も沢山いらっしゃいます。
 でも、スクーデリアオクムラ スプリング+Quantam・・・。もう昔には戻れません。

9.ブレーキ
 「ふざけんな〜、効かねーぞ!!(怒)」
 (乗り出し直後にイナズマと同じ気持ちでブレーキを掛けたら信、号待ちの車に突っ込むところだった)
 ・・・と思っていたのですが、実はブレーキは悪くなく。(;_;)すまぬ

 そもそも、イナズマはノーマル状態で
  フロント:ブレンボの2ポッドキャリパー&ダブルディスク
  リア:シングルポッドのディスクブレーキ
 なんです。比べるのが酷ってモンでしょ。(^−^ヾ)

 ところが、フロントフォークスプリングをスクーデリアオクムラのに交換したら、それはもう、「これで十分!」って
 感じにビシッと効いてくれます>フロントブレーキ
 悪いのはサスだったのね〜(;_;)疑ってごめんよ〜>ブレーキ

 リアも強めに掛け気味のせっきぃにはディスクブレーキよりドラムの方が良いのかも。
 まぁ、慣れもあるんでしょうがね。
 ちなみに、重ダブロク(パニア装着時)には、ブレーキが頼りなく感じることもある今日この頃。






 [ マフラー ] 音より外観が好みです・・・。 △このページのTOPへ .
マフラーに関しては、せっきぃの超主観になるので? 参考にならないでしょう(苦笑)。

これだけあちこちいじりまわしておいて、なぜかノーマルのままのせっきぃ’s ダブロクのマフラー。
世間ではバイクのカスタムっていったら、まずマフラー交換らしい。
しかし、自分はマフラーに興味があまり無い(^−^;)。ついでに選ぶ基準が「音」ではなく「外観」だったりします。
そんなところに、ノーマルで十分美しいと思うマフラー。交換する気が起きない。(^−^ヾ)
わざわざエキパイは二重にして焼け色を付きにくくしているし。取り替えたら、キャブやらなにやらきっと調整しないと気が済まなくなるだろうし(笑)。音は控えめで、ロンツーでも音疲れしないし。
ノーマルマフラーの音にはかなり不満の方々が多いようですが、アイドリングが安定している状態で「トトト・・・」と鳴る音や、トンネルを走っている時の「タタタタ〜」って音は結構お気に入りです。

エンジンの音と言えば、せっきがまだ小学生だったころ、うちのじいちゃんが乗っていた耕耘機(今はテラというらしい)の音がいい音してたなぁ・・・(うるさかったけど)。・・・という固定観念があったりします。
なにせ、始動はクランク。年代物のエンジンでした。
(あぁ、あのクランク、もう一回、回してみたい・・・・)

そんなわけで、爆音=耕運機という図式が成り立つせっきぃの頭の中ではダブロクと爆音は結びつかないのです。昔、国道沿いに住んでいて暴走族がうるさかったってのも影響してるのかな〜。

そんなわけで、せっきぃに音の大きいマフラーを薦めないでね(笑)。








  [ 車体の大きさ ] とてもよい △このページのTOPへ .
大きすぎず、かといって、小さいわけでもなく。
まさに、「 絶妙だ。 」と思っている車体のサイズ。
ちびっこせっきぃ的にはもうちょっと足付き性が良くてもいいのですが(^−^ヾ)
大型に分類されているけど、車体の重さも200kgぐらいだし。
時々、W900(900ccのW)を作って欲しいとの意見を聞きますが・・・。
仮に発売されても乗り換えないだろうなぁ。




  [ 対候性 ] サビ易さなど・・・ △このページのTOPへ .
納車したときから、シート下のフレーム溶接部にサビが浮いていたダブロク(^−^;)
他のバイクと同様にフキフキ磨きをさぼっているとあっという間にヨレヨレになる可能性大。
そんな状態になってしまうと、愛着も薄らいでしまうもの?
更に、せっきぃ住処エリアは海に面しているので、そりゃーもう、油断大敵です(>_<)。
ちゃんと磨いてあげましょう。
特にエンジン周りは一度錆びると、個人では元に戻せない可能性が高いので、念入りに。
エンジン周りにはホームセンターで売っているシリコンスプレーか、ヤマハの耐熱ワックスがオススメです。

そのままにしておくと確実に錆びるのは、
 ・前後フェンダー裏、前フェンダーのステー溶接部
 ・スポーク
 ・センタースタンド(特に車体フレーム溶接部)
 ・スイングアーム ⊃ の字の底の部分(リアタイヤの最も前方に相対する部分)
などなど(^−^ヾ)






  [ その他色々 ] ダブロクトリビア? △このページのTOPへ .
1.ハンドル周り
 まずは、ケーブルの取り回し。着座位置からケーブルやケーブルを留めるタイラップが見えにくいように
 レイアウトされている。このおかげで、異径パイプを組み合わせたハンドルバーと相まってハンドル周り
 が美しい。これでメーターのトリップが液晶表示でなかったら言うことなし! (^−^;)
 2006年モデルから(ひょっとすると ’04と ’05も?)イグニッションオン時に、メーターの針が一端MAX
 まで振れて戻るという小技も加わったとか。

2.タンク容量
 媒体によって14Lと書いてあったり、15Lだったりするダブロクの燃料タンク容量。
 気になって、実際に調べてみました(^−^ヾ)
 ガソリンを全部抜き、1Lだけ戻して近所のガススタへ。
 センタースタンドを立てた状態で給油すると、14L入りました。
 ということは・・・、15L入るってことですね♪
 ちなみに・・・帰宅後、サイドスタンドで立てた状態でタンクキャップを開けると、ガソリンがゴボゴボと溢れて
 きました(^−^;;)サイドスタンド状態ではきっと14Lなんでしょう。

3.エキパイ
 ノーマルエキパイはステンレスエキパイですが、社外品のように簡単に焼け色が付きません。
 その秘密はエキパイが二重になっているのです。その分車重が増えてしまいますが、こんなところにも
 こだわって造られてます。

4.軽量化?
 ヘッドライトボディやら、トルクロッドやら、実は鉄製ではないとのこと。
 ヘッドライトボディはプラスチックにメッキ蒸着。トルクロッドも外してみるとやたら軽く、鉄ではないらしいとか?

5.純正オプションのサイドキャリア
 なんで、左側だけなんだろ???
 理由をご存知の方がいましたら、ぜひ教えてください!!