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第11回 エンジン&マフラー磨き


第11回は、エンジン・エキパイ・マフラーなどの熱を持つ部分の磨きです。
ちょっと前の日記で、「 メンテの方法紹介して欲しいものありますか? 」 ということを書いたところ、一番要望が多かった ( と、言っても数件ですが(^−^ヾ) ) のが、これだったので書いてみることに。

W650を買ったばかりの頃は、先輩方のHPで紹介されていた 「 シリコンオイルスプレー 」 を塗布して磨いていたのです。これ、とっても効果的です♪ しかし、塗布した後に、入念に拭き取らないといけないことに加え、塗布した直後は滑らかな輝きで美しいのですが、ちょっと走ると黒くススけるように汚れるのでもう一度洗車しなくちゃいけなくなるというのが難点。結局二度手間がかかってしまうので、何とかしたいと思っていたのであります。
で、1年ほど前から使い始めたコヤツを紹介してみることにしましょう。


[難易度]
 ★☆☆ ( ^-^ ) 簡単!
[根気度]
 ★★☆ ( ^-^ ;) まあまあ。
[準備するもの]
  ・ヤマハ 耐熱ワックスME−180( 180ml入りで2600円ぐらい )
  ・ウェス
  

 <- こんなの。

   発売元はワイズギア。

   正式名称は 「 モーターサイクル用耐熱ツヤ出し剤 」。

   熱を加えると固まる、フッ素系特殊耐熱樹脂(変性アルキド)がエンジンを
   
   守ってくれるらしいです。
[メンテの手順]
 1.エンジン、エキパイ、マフラーなど、耐熱ワックスを吹き付ける部分をキレイに洗っておきます。
   立ちゴケなどで、マフラーに傷が付き、その部分が錆びている場合などは、サビもきれいに落として
   おくと吉。

 2.塗布面から20〜30cm離して、ムラ無く耐熱ワックスを吹き付けます。

 3.吹き付けたら、柔らかい布で軽く拭き取ると、均一なつやが出てきます。

 4.最後にエンジンをかけて、塗布面を加熱( あまり加熱するとエンジンにも悪いし、エキパイが焼けて
   きたりしてしまうので、暖気が済んだら そのまま走りに行くのも良いでしょう。)。
   樹脂が熱硬化してエンジンを守ってくれます。

[メンテの効果]
 1.エンジンがピカピカ。加熱すると勝手に熱硬化してくれるので、拭き取り残しがあってもシリコンオイルの
   ように汚れを呼び込む心配がありません。

 2.エンジンが汚れても、コイツを塗っておくと、汚れが落ちやすく洗車がラク。

 3.「 立ちゴケしてできたマフラーの傷部分が錆びてきてどうしよう? 」 と思っていたものの、サビを取った
   後に、コイツを塗っておいたら錆びにくくなりました♪

 4.これ以上の効果を求めるなら、ガラス系のコーティングでも試してみるしかない??

[その他いろいろ]
エンジン用の耐熱クリアーを塗ろうかと思ったこともあったのですが、ムラになったときのことを考えると踏み切れず、耐熱ワックスで良い物がないかと探していました。

でも、他のエンジン用耐熱ワックスって成分を見ると「 溶剤 」と「 シリコン 」なんですよ。( 他にもなんか良い成分が入ってるんだろうか?) 塗布後に結局拭き取り作業が要るし・・・。それでいて値段も1600円前後。(1600円ならワコーズのシリコンオイルが買える〜。) そんなんだったら、ホームセンターで売っているシリコンオイルスプレーの方が断然お得 ( 溶剤入りで150円前後、溶剤無しのもので300円前後 ) なような気が・・・。

・・・と、思っていたところで、見つけたのが、「 ヤマハの耐熱ワックス 」 なんです。
2600円前後と値が張りますが、年に1、2回程度塗布しておけばOKな感じなので、洗車の度にシリコンオイルをプシューっとやっていた時より、メンテの手間が減り 助かってます。この程度だと1年で1本使い切ってませんしね。

「 塗装面に塗ると変色の恐れあり 」 とありますが、エンジンの塗装面に使って1年以上経過するも特に悪影響は無いようです。

<< 溶剤入りとなしの差は? >>
ちなみに溶剤入りと無しの差はせっきぃの聞くところによると下記のような違いがあるそうな。

 1.溶剤とは読んで字のごとく 「 溶かす薬 」です。
   入っていると、スプレーしたついでにこびり付いた汚れなんかも、浮かび上がらせてくれます。洗車した
   後のエンジンに溶剤入りのシリコンオイルをスプレーするとウェスが真っ黒になってびっくりなのです。

 2.でも、「 溶かす 」 ので、ゴム、プラスチックには少なからず悪影響があるそうな。

 3.なので、せっきぃがW650にシリコンオイルを使うときは、専ら 「 溶剤なし 」 の方を使ってます。
   ヤマハの耐熱ワックスにも、石油系溶剤が27%ほど入っているそうですが・・・。
   (^−^ヾ)エンジン周りのゴムホースなどにかからないように注意しましょう。