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第5回 スパークプラグ交換


 第5回は、スパークプラグの交換です。
 前回の交換から1万kmほど走ったのでスパークプラグを交換。
 ダブロクは2気筒なので交換するのも2本。4気筒より単純に2本少ないのでその分奮発して、
 デンソーのイリジウムを入れてます。


[難易度]
 ★☆☆ ( ^-^ ) 簡単!

[根気度]

 ★☆☆ ( ^-^ )よゆ〜

[準備するもの]

 スパークプラグ
 焼き付き防止のグリス、プラグキャップに塗るシリコングリスなど

 車載工具のプラグレンチ、レンチ(タンクを固定しているボルトを外す)

[メンテの前の準備]
 タンクから伸びている、あふれたガソリンを排出するホースなどの取り回しを元に戻すのが面倒という
 場合は、ホースの端にタコ糸を結んでおきます。
 こうしておくとタンクを外したときにホースの通り道にタコ糸が通るので、後で戻すガイドになります。
 また、タンクを外すので、
ガソリンが少なめのときに作業すると楽かも。

[メンテの手順]
 タンクを外してから、スパークプラグを交換します。

  1.ガソリンをキャブに送っているホースをタンクから外します。
    ホースに残っているガソリンが漏れる事があるので、下にウェスなどを敷いておきましょう。
    フェノールコックがONかRESになっていることを確認するのを忘れずに。
    でないと、外した瞬間にガソリンがタンクから出てきてしまいます。
    他のホースは面倒なので付けたままにしておきます。

  2.シートを外します。
    タンク最後尾に付いているタンクを固定しているボルト2本を外します。
    タンクを固定しているボルトはこれだけ。
    なるべく、車載工具のスパナは使わず、そこそこ精度のあるレンチを使いましょう。
    
  3.バイクの後ろの方に向かってタンク引くと、フレームからタンクが外れます。
タンクを外したところ

  4.タンクが外れたら、プラグキャップの周りにダストがないことを確認して(きれいに拭いてから)、
    キャップを外します。
    このとき必ずキャップをもって外します。コードを持って引き抜くと断線することがあるので
    注意しましょう。外したキャップも汚れていたら清掃します。
エンジン前方に付いている
プラグキャップを外します。
キャップを外したところ
意外と長い??

  5.ここで、唯一? 実用性のある車載工具「プラグレンチ」の登場です。
    ダブロクのスパークプラグはだいぶ奥まったところにあるので、これが無いと外せません。
    穴の中にごみがあるとまずいので、外す前にエアーを噴いてごみを吹き飛ばします。
    使用しているのは、パソコン用のエアーなので気休めかもしれませんが・・・。
    コンプレッサーがあれば圧縮空気で。
    プラグレンチをプラグホールにセットし、17サイズのレンチをかまして回します。
    17サイズのレンチがなければ車載工具でもかまいませんが、こっちのほうが力が掛け易いです。
    
くれぐれも反対方向に回して、ネジ山をナメないように!
    もしナメてしまったら、すごい出費になるそうです。(^-^;)
    少し回して緩んだら、プラグレンチからレンチを外して手で回します。これもネジ山保護の一環。
最初だけ、レンチをかまして
回します。
ゆるくなったら、後は外れる
まで手回し。

 6.プラグが外れたら、プラグレンチを引き抜きます。
   プラグレンチの奥がゴムキャップになっていてスパークプラグごと抜けます。ちょっと関心。
プラグレンチを引き抜くと
プラグも一緒に抜けます。
新旧比較。
ちょっとカブリ気味?

 7.新品プラグの電極側に付いているターミナルユニットはダブロクには不要なので外します。
   ここで、プラグやコードに異常が無いか確かめるのもいいかもしれません。
   エンジンの外で、コードにプラグを差込み、セルを回してプラグの先端から火花が出ればOKです。
   火花が弱々しかったり、出ていないときは、コードやプラグなど点火系統を点検しましょう。
   さて、取り付け作業に戻ります。
   ネジ山には焼き付き(カジリ)防止のグリスを塗って、ついでに電極には接点復活在もちょっと塗布。
   そのあと、プラグレンチに差し込んで、プラグホールにセットします。
   外したときと同様、回らなくなるまで手で締めます。
   
 8.ここから、新品プラグなら180度〜270度程度締めこめば、OK? 再利用ならワッシャがつぶれて
   いるので、それの1/4〜1/6程度? 重要な部分なので出来ればトルクレンチを使いましょう。
   締め付けトルクは13N/mだったような・・・。
   正しくは、サービスマニュアルなどに載っていると思うので、そちらを見てください。

 9.締め付け終わったら、プラグキャップを接続します。
   ダストシール代わりになっている部分には、グリスを塗布して、ゴミや水の浸入を防止します。
   プラグキャップはカチッと手ごたえがある所まで、差し込みます。

10.もう一方のプラグも同様に交換します。

11.プラグ交換が終わったら、タンクを元の位置に戻して、ホースの取り回し&接続。
   タンクを固定するボルトを締め込みます。タンクをフレームに戻すときには、配線を挟まないように
   注意!!

12.エンジンを掛けて、正常に点火すれば作業完了です。

[メンテの効果]
 プラグを交換すると、エンジンの調子が良くなったような気がします。(^−^ゞ)本当はどうなのかな?
 ついでにプラグ焼け具合もチェックできるので良しとしましょう。