ユクノキ
2014.01.12 TOPへ
◇千葉県の神崎町は稲敷市の利根川南に位置する人口8千8百余の小さな町である。町の中心街の中にひょうたん型をした小高い山があり、そこに神崎神社がある。この日午前中に町の成人式があり、50数人の新成人が神社拝殿にあがり、お祝いの式典があったとのことだった。そのことを説明してくれた神社関係者にお尋ねした木の名前がユクノキ(ユウノキと聞こえた)である。この木が樹木図鑑に載っているのは少ない。『樹木(総合版)』によれば、温帯の落葉高木で中部地方以南に分布するという。学名にマキノが付いているので牧野富太郎博士命名の木のようだ。葉は羽状で互生に小葉がつく。大きさとしてはニセアカシアの葉くらい。小葉の形は長楕円形で先は尖る。
◇写真のユクノキには、幹の縦方向に傷んでいるのがわかる。これは明治40年、本殿の火災の時に火あぶりを受けた痕。幹が火災で傷んだので、その南に根生でもう一本育った。写真の後ろに立つ若い木が親木のように大きくなったと思う。ユクノキはマメ科。
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