インドボダイジュ
2015.9.15 TOPへ
◇熱海に行ったら、日本の気候では露地で生育できないインドボダイジュがあるというので見たいと思っていた。石井誠治著『樹木ハカセになろう』に写真でこのインドボダイジュを紹介している。熱海市役所に問い合わせても所在は不明だったが、本日運よくこの木に巡り合った。幸いにも所有者からもお話が聞けた。
◇先代が亡くなった時にお付き合いのあった近くの方から、墓地に植えてはと一本頂いた。この木は釈迦が悟りを開いたインドボダイジュの実生苗で、植えて7年くらいまでは養生を繰り返した。初めは葉が2枚、その次は3枚しか残らなかった木で、藁を巻いて冬の養生をし大事にされてきた。現在、植えて30年、幹回りは3mを超えているように見受けられた。
◇天皇陛下が平成25年12月1日、53年前にインドニューデリーの日本大使館中庭にお手植えされたインドボダイジュに再会した。幹周7m、樹高17mまで育ったインドボダイジュをご覧になって両陛下はその成長ぶりに驚かられた。このようにインドボダイジュは環境が整えば成長が早いのである。
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