イヌザクラ
2006.01.23 ←前へ トップへ 次へ
二日前の雪が日陰の道路に残り、アイスバーンとなって滑りやすい。道路に残った雪は凍り、これを簡単に砕けない。昨日は金槌を使っている人も見かけた。今日は、風が強く気温も低かった。
日立市南高野町に長者屋敷という伝説がある。そこに槍を得意とする長者が住んでいた。旧暦の11/15に13人の賊が長者屋敷に入り、長者は槍で追い払った。しかし長者は、隠れていた残賊の一人に討たれてしまった。毎年、その場所に縁族が集まり、祭りが行われている。その場所が写真の樹である。
その長者は、佐竹氏の家老だったが秋田への移封の際、老齢を理由にこの地に残った。その長者は、京に経を学びに行き、帰りに持ち帰った苗木がこの樹であるという。「名なしの木」などと、何の木か不明だったが最近の見立てで、「イヌザクラ」といわれている。主幹に及ぶような強い枝おろしで、樹形が単純になっている。花はどんな花を咲かせるか、下からでは葉で隠れてわかりにくいという。