トルコ軍鑑遭難記念碑
2006.12.19 TOPへ
 紀伊半島の先端に紀伊大島という小さな島がある。♪ここは串本、向かいは大島・・♪というような歌のその島である(串本節)。その先端にトルコ軍鑑遭難記念碑がある。1890年のトルコ軍艦エルトゥールル号がこの沖合いで嵐に逢い座礁して遭難したのである。明治天皇との謁見を果たしたトルコ皇帝が派遣したエルトゥールル号の帰途に遭遇したのである。大島の漁民は献身的な救助活動を行った。約600名の死者が出たが、生存者69名を助けたのである。漁民は自分の体温で遭難者を暖め、非常食に飼っていた鶏をつぶして食べさせた。
 話がかわって、それから95年後1985年3月、イランのフセイン大統領はイランの上空を飛ぶ飛行機を撃ち落すとの声明に、日本人イラン駐在者215名が取り残された。日本の航空機では救出できない状態を救ったのは、イラン隣国のトルコであった。トルコの飛行機2機で救われたのである。
 上の写真を見るとそんなことを連想した。なお、エルトゥールル号遭難事件の話はトルコの教科書にあって、多くのトルコ人が知っているというが、その真意は確認できていない。(写真:12/16