時雍館(野口小学校)
2008.1.29 TOPへ
水戸市では「水戸藩の学問・教育遺産群」を世界文化遺産の暫定リスト登録を県と一緒に文化庁に申請した。日本最大の藩校である弘道館(創設1841年)もその一つの遺産であるが、その以前から藩郷校が作られていた。水戸藩としてはその数、15校に及んでいる。関東の嵐山と称される御前山を臨む地に常陸大宮市野口小学校(写真)がある。ここには大同元年(806)、讃岐の僧、玄海によって蓮覚寺が建立された。蓮覚寺は野火で焼失してさら地のままだった。徳川斉昭の計画で弘道館より遅れ嘉永3年(1850)、そこに時雍館(じようかん:野口郷校)が作られた。建設費用は地元民からも供出させられ、庄屋だった関沢源次衛門は30両を出している。
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