| 手摺と段差解消 | ||||||||||||||
| 手摺は住宅改修の基本です 一本の手摺が自立を可能にし、安心な暮らしをつくります。しかし、手摺の選択や取り付け位置などを間違うと邪魔になったり、かえって危険になったりもします。簡単に思えて難しいのが手摺です。安心できる業者を選びましょう。 手摺の役割 手摺の役割は基底面積を広げ姿勢の安定を保つことにあります。 足の裏など床や地面と接しているところで囲まれた足元の面積を基底面積といいます。基底面積内に重心があれば体は倒れません。ところが重心は揺れているので基底面積が狭いと重心がはみだしバランスを崩してしまいます。足を広げると倒れにくくなるのは基底面積が広くなるからなのです。手摺を掴むと手摺と接している手の部分まで基底面積が広がるので姿勢が安定します。 きをつけの姿勢 休めの姿勢 手摺の取り付け位置 スムーズに次の動作に移るには支持点は体より前にある必要があります。 よい姿勢 悪い姿勢 前方荷重 後方荷重 前に進みやすい 前に進みにくい 安定 転倒の危険 手摺の目的による分類 手摺は3つの用途にわけられます。 1.歩行支援のための手摺
2.動作支援のための手摺
3.転落防止
手摺の取り付けは用途別、身体状況により一人一人変わってきます。また、建物についての構造的知識もないと外れやすい危険な手摺となってしまいます。介護、建築両方に知識と経験のある業者を選んでください。 段差解消のいろいろな方法 住宅の内外には上がり框など大きな段差と敷居などの小さな段差がたくさんあります。段差は歩行や車椅子の走行の妨げとなるばかりでなく、転倒などの事故の原因となり寝たきり、痴呆などの発症の引き金となることもあります。 ここで注意しなければならないのは、段差をなくしてスロープにするのが必ずしも良い方法とは限らないということです。身体状況によってはスロープは大変危険な物となることもあります。段差の問題を解決するのが段差解消であり、段差を無くすこととはことなるのです。 段差の形状 段差には凸になっているもの(またぎ段差)と、単に段違いになっているもの(単純段差)があります。またぎ段差は単純段差よりもさらにつまづきやすく、越えにくいのでまたぎ段差はなくしておく必要があります。 またぎ段差 単純段差 段差解消の方法 段差を解消するには 1・凸の部分を削ったり、撤去してまたぎ段差をなくしたり、単純段差に変える方法 2.段差の部分に斜めに床を貼りスロープにする方法 3.低い床に貼り重ねて床の高さを同じにする方法 4.踏み台などで段差の高さを低くする方法 5.機械を用いて段差を昇降する方法 などがあります。いずれの場合も手摺との併用であり、手摺の設置方法、取り付け位置に留意します。 段差解消の方法と注意点 @3cm程度の段差 A20cmまでの段差 A20cm以上の段差 歩行可能な場合はできるだけ段差の小さな階段状にし、手摺を利用して昇降ができないか検討します。斜面の歩行は健康な人でも危険なものです。 スロープの場合は勾配を1/12〜1/15となるようにし、側面に脱輪防止のため5cm以上の立ち上がりを設けます。50cmの段差を越えるには9m程度の距離が必要となります。距離が確保できない場合や介助者の体力によっては、段差のまま残したり、車椅子が載る寸法の台を設け一段ずつ上り下りする方が合理的な場合もあります。 まとめると次のようになります。 ・スロープにしたためにまたぎ幅が広がったり、姿勢が崩れるおそれが無いか評価します、そのような場合は段差として残し(段差の高さは検討)手摺を利用して上り下りする方が安全な場合があります。 ・車椅子の場合はスロープの勾配が確保できるか、スロープの上下に車椅子が載れる水平な踊り場が確保できるか、という点が重要です。勾配が急な場合は介助者の負担が大きいだけでなく、車椅子の足乗せ台が当たるなどの問題が生じることがあります。 ・簡易型のスロープを利用のたびに持ち運ぶ方法は、負担が大きく結局使われなくなる事の方が多いようです。 以上は原則的なものです。住宅改修の際にはよく相談して最適な方法を採用下さい。 |
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