06年11月18日に紅葉の筑波山に登ってきました。
歴史とロマンを秘めた筑波山は、昔から関東の名山として、西の富士、東の筑波と並び称され、
秀麗な山の姿は、朝夕にその色を変えるところから「紫の山」・「紫峰」などといわれています。
男体山・女体山の双峰からなる筑波山は、標高こそ876メートルですが、関東一円どこからも望め、
また山頂からは関東平野の雄大なパノラマを満喫できます。 
筑波山にはロープウェイやケーブルカーで頂上まで行く事ができますが、私は、登山で頂上を試みました。

自宅から筑波山までは約90kmです。高速を使ってだいたい1時間30分で到着します。


 車は市営駐車場に停めました。1日500円です。
 私は、筑波山神社を経由して、ケーブルカー脇を男体山まで登り、その後女体山
 に登り、有名な奇岩を巡って下山するルートをとりました。

 当日は、曇りでイマイチの天気!でも来たからには登ります!   駐車場から筑波山を望む。

 駐車場から歩いて約15分で筑波神社の入り口に到着です。

 神社内に入ると直ぐに神橋があります。普段は保存のため通行できないが、
 御座替祭の際には、神社側の御輿はここより出発する。看板

  

登山する人もケーブルカーに乗る人も、みんなこの神社を通らなければなりません。

 

 境内の奥に神社が見えてきました。  筑波山神社は、筑波男の神(イザナギ)と筑波女の神(イザナミ)の二神が
 まつられている、全国屈指の由緒ある神社。縁結び、夫婦和合の神として
 信仰を集めている。「それにしてもデッカイ鈴だな〜」

 境内のお守り売り場に小学生のようなかわいい子が受付していたので、つい撮って
 しまいました。無断撮影ごめんなさい。

 お土産売り場には、やはりガマの置物が多いね

 ケーブルカー宮脇駅を過ぎるとそこからはいよいよ登山開始。
 しかし、下山客はいるが登山客はまったくいない。登山開始したのが
 12時で時間が遅いからかな〜
 登るにつれて岩が多くなり非常に登りづらい。岩の説明看板

 登山道の脇をケーブルカーが走っていきます。

 ケーブルカーが下からやってきま〜す。

 登山を開始して30分、かなり疲れてきたころに小学生軍団が下山してきました。
 子供らはすれ違うと、元気に「こんにちわ〜」と大きな声で挨拶をしてくれます。
 こちらも元気に「こんにちわ〜」と返します。と、ところが この小学生らは何クラス
 あるんだ〜(多分7,8クラスはあったね)ほとんどの子に「こんににわ〜」って
 言われるので、「こんににわ〜」と返さないわけにはいかないだろ〜
 疲れてきてるのに、声を出すのが大変で!!
 これはまさしく 
こんにちわ地獄じゃ〜

 で、もって目的の紅葉はと言うとこんな感じで咲いているところがちらほら
 あるくらいで、登山中の目を楽しませてくれるほどではないですね。

 山頂に到着です。1時間20分かかりました。
 岩が多く全身を使っての登山って感じです。かなりひざにきますね!
 この山頂に来るのは2回目です。若いころ同期のやつらと来た記憶があり
 ます。そのときは当然ロープウェイできました。
 山頂で、昼食のおにぎりを食べて体力復活!
 回転展望台に登ったり、お土産売り場をのぞいたり。
   

 回転展望台から北側の平野を望む。常陸・阿武隈方面。   回転展望台から南側の平野を望む。天気が良いと富士山も見えるとか

男体山&女体山

男体山山頂                                      女体山山頂

 西の峰男体山(870m)には気象観測所や山頂ひとめぐり自然研究路があり、
 見学、研究散歩等ができます。また山頂の南下に連歌岳があります。
 日本武尊と火焼の翁との間に交された「新治筑波を過ぎて云々」の歌は連歌
 の始まりと言われています。

 昔神様に一夜の宿を頼まれ、断った富士山は雪積もる淋しい山となり、迎えた
 筑波山は四季賑わう山になったといいます。女体山は東の峰(876m)です。

 男体山頂上の筑波山神社男体祠  女体山頂に祭られた女体祠

 男体山山頂で記念撮影  女体山山頂で記念撮影
 女体山の山頂は本当に景色が良い。しかし、この岩の下は崖でとても
 覗き込むことは出来ない。こうやって立っているだけでも怖いところです

男体山の山頂から女体山の山頂までは30分くらいでしょうか。この山頂の間にお土産売り場があります。

 この景色は女体山山頂から撮りました。下にロープウェイや筑波スカイライン(有料道路)が見えます。


筑波山の奇怪石

ガマ石
江戸時代の香具師永井兵助が、あの有名な「ガマの油売り口上」
を考え出したところといわれます。
商売繁盛の祈願をする人も多いようです。
この口にうまく石を入れられれば出世するとかいう言い伝えが
あるらしいので私も石を拾って投げ入れました。2回目で成功!
2回目じゃだめ?



北斗石
岩が天を指すように見えます。



大仏石
たしかに大仏さんが座っているように見えます。

   

 表面大黒岩
 いくつもの石が3列に垂直に立っている

 出船入船
巨大な2つの岩石から成る奇岩です。
岩の形がちょうど2隻の巨船が前後して出入りする姿に似ている
ところから、このような名前がついたといわれています。
写真の撮り方が悪かったのかな?よくわかりません。

 母の胎内潜り
大きな岩がせり出て屋根のひさしのようになっており、
その入り口に大きな岩があり、その岩の奥を回れるようになっている。
母親の胎内を潜っているという意味でしょうか

高天ヶ原
古事記の始まりには、高天原(たかまのはら)というところに神々が
姿を見せたと、神々の紹介が続いています。筑波山にある高天ヶ原
は、巨大な岩の上に小さな祠が建っています。石を削り階段が作ら
れており、その急な階段を登って行くと祠が迎えてくれます。

弁慶の七戻り
女体山から800mほど下ったところにあります。別名を鳥居岩。
昔、さすがの弁慶も7回逆戻りしたといわれる、見るからに
落ちてきそうな大きな岩をくぐる道です。ここを避けては下山できません

 弁慶の七戻りの岩を下から撮った写真です。
ちょこっとひっかかってるだけのように見えます。

下山
奇岩を見たら、本格的に下山をしなければヤバイ
現在の時刻が3時30分!下山にかかる時間は約1時間と思われます。11月では4時を過ぎると暗くなるので
高速下山をしなければ〜って、前を下山している50代の夫婦はちょいとやばいのでは、きっとライトかなにか
照明を持っているのでしょう。私は持ってないのでお先に〜

 下山途中ではこんな絶景も見えま〜す  4時25分にふもとに到着です。だいぶ暗くなり途中ちょっと怖かったです。
 鳥居の上に見えるの、さっきまでいた筑波山です。

登山開始から下山までの4時間30分!1日登山を満喫しました。
感想は、登山道は大きな岩がごろごろしていて登りづらく、ひざが痛くなりました。
また、紅葉のシーズンなのにあまり紅葉を満喫できなかったが残念です。
紅葉をみるなら袋田や花貫渓谷のがきれいですね。
ちなみに茨城県で一番高い山は筑波山ではありません。筑波山は有名な山であって、
一番高い山は八溝山で1022mです。