社員の皆さんへ                      2003・6・9
                                日立精錬・煙山弘
今月の一言

「大器晩成とは?」

よく世間では、「あの人は大器晩成型ですね」などと言いますが、
その場合はあまり褒めたようなときには、使わないことが多いようです。
「今はまあまあだけれども、そのうちになんとか一人前になるだろう」
といった使い方ですね。

しかし私は、この大器晩成というのは、もっと大事な意味を持っている
のではないかと思うのです。

本当の大器晩成型というものは「人生は終生勉強である」という考えを
持って、ウサギとカメの昔話に出てくるカメのように、一歩一歩を急がず
あわてずに日々精進し、進歩向上していく姿ではないかと思います。

なぜならば、人には成長の限界がないと思うからです。
どんな人でも、他の人たちに磨かれてどんどん光っていく可能性があり
そのスピードに違いがあるだけだからなのです。

誰にでも成長できる素質がありますが、その根底に必要なのは
「自分が得をしないことのために何が出来るか?」と言うことです。
得をするのは相手であったり、自分の親であったりしますが、その日は
自分にとって得をした実感など持てない事が多いのだろうと思います。

「みんなが誰かのために」努力することで、お互いを磨き合えることを
信じて生きることが、とても大切だと思うのです。

             今日も明日もご安全に!


                                   参考文献:松下幸之助一日一話

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