社員の皆さんへ 2004・ 5・ 8
日立精錬梶@煙山 弘
今日も安全作業をしていただきまして、誠にありがとうございます。
この社会を支えているのは競争の原理だと思う人が多いかもしれませんが、
競争は決していい結果ばかりを産むとは限りません。
競合に勝とうとすれば、相手の足を引っ張ったりすることもあるでしょうし
知っていることを教えてあげないとか、策略をめぐらせては結果を待ち望む
不安定な時間を持つことになります。
「他人との競争は、不味いことばかりを引き出すのではないか?」
僕がそう気付いたのは、もう10年も前のことになります。
その後の僕は生き方が穏やかになり、知っていることをみんなに伝えるなど
ストレスを貯めない方法を選ぶようになってきました。
すると、情報などはこちらが与えた分だけ相手から戴けることにもなるので
経営者同士の分かち合いによって、「GIVE&GIVEの精神」がとても良い
具合に広がっていったと思うのです。
そうは言っても弊社にも生き残りをかけての戦略は必要だと思いますから
日々情報を集めて意思決定を繰り返しているのですが、その根底には
いつもの「他の会社と競合してはいけない」と言う想いを持っているのです。
しかし、時には競合も起こりますから、そんな時は心が痛みますし、実際に
相手の方から恨みを買ったこともありましたが、そんな経験を蓄積しながら、
弊社の生きる道を探し続けて行くしかないのだと思うのです。
皆さんの生活の中でも同じことが起きているかもしれません。
迷ったり悩んだりしたときには、ちょっとだけ思い出してください。
「争わずに、良い結果を生むにはどうしたらよいか?」
答えは出にくいかもしれませんが、一度はこんな感覚で考えてみてはいかが
でしょうか?
では、今月も祈りを込めて繰り返し言います。
今日も明日もご安全に!
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