創立50周年記念日に寄せて     平成17年2月吉日


 従業員の皆様へ

 梅もほころびかけたこの良き日に、日立精錬株式会社となって50回目の

春を迎えることができました。

 これもひとえに、今日までこの会社を支えてくださいました社員の皆様の

おかげであると、役員一同、心より感謝を申し上げます。

 今回、永年勤続表彰を受ける社員さんはこの方々です。

勤続15年 富岡 司 さま  望月俊二 さま  松崎茂樹 さま

勤続10年 舟木 洋 さま

勤続 5年 田原 学 さま

 ほか、永き方は35年にも及ぶご労苦を重ねてきてくださいましたことに

感謝の気持ちを新たにするものであります。

 さて、株式会社になって50年の道のりを超えた弊社は、また新しい道程

を歩み始めたのでありますから、今までの経験を踏まえた上で、若い知恵と

勇気と気づきを、その傍らに携えて歩んでいく必要があると思います。


  
我々の直面する重要な問題は、その問題を作ったときと
    
    同じ考えのレベルで解決することは出来ない


 この先人の言葉に触れるとき、技術の開発や安全への取り組みにおいても

その目標を一段と高い所に置いて、解決策を探って行く必要を感じます。


  あなたの知らないところに いろいろな人生がある

  あなたの人生が かけがえのないように

  あなたの知らない人生も また かけがえがない

  人を愛するということは 知らない人生を 知るということだ


 この言葉に息づく想いが、自分以外の人の事を思いやる気持ちの大切さを

ひしひしと訴えかけてくるように思えます。

もちろん、ご自分を大事にしてあげることは当然のことと思います。


  一年の計は麦を植えるにあり

  十年の計は樹を植えるにあり

  百年の計は人を植えるにあり

人を育てることは会社にとっても大事な使命だと思うのです。

皆さんの仲間や後輩をより良い人材にするために、貴方に何ができますか?


  人間というものは、気分が大事です。

    気分がくさっていると、立派な知恵才覚を持っている人でも、

  それを十分には活かせません。

  しかし気分が非常にいいと、いままで気づかなかったことも

    考えつき、だんだん活動力が増してきます。


 やはり生身の人間ですから、気分次第であり方が変わってしまう様です。

職場や家庭内の良い雰囲気作りには、もうひとつ工夫してみる事が必要なの

かもしれません。


 また「お客様のために良かれ」と思う事は、立場を通り越しても進言して

下さいますよう、強くお願いをいたします。

それはつまるところ、会社の存続と発展に必要なことだからです。

会社と社員さんが一丸となって歩みを進める事で、会社の発展があります。 

 みなさんがこれからも良い仕事をして、明るい家庭を築いて行くためにも

会社としてできることを、どんどん実践していくつもりですから、これからも

日立精錬株式会社の未来のために、ご協力をお願いいたします。


 最後になりましたが、社員さんはもとより支えてくださるご家族の皆様の

ご健勝を心よりお祈りいたしまして、創立記念の言葉といたします。




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