社員の皆さんへ                  2008年3月7日

日立精錬株式会社

煙山 弘

いつも、安全で効率的な作業をありがとうございます。

 

定期的に職場の安全巡視を行っていますが、すべてに目が届いているという

確証はありませんし、どこかに危険因子が隠れているのを見落としていること

もあるかと思います。

物事、特に安全面については完璧というものはありません。

巡視の際に従業員さんを呼び止めて「何か問題はありませんか?」と尋ねた

ときに「何も問題はありません」と答えたとしましょう。

定期巡視のための巡視をしているのであれば、それが当たり前の答えなので

しょうけれど、毎日のように湧いて出てくる各種の問題点を洗い出して、その

原因が見えるようにした上で対策を練っていくことが最も必要な「問題解決」

なのだと思います。

また、不安全な設備や環境があった上に不安全行動が重なった場合にはもう

誰も災害を防ぐことはできないでしょう。

安全は、作業する人一人ひとりの心の中に育てていくものだと思います。

育てるのに必要なのは、良い種と水と栄養がそろう必要がありますが、人の

心の中に根を張るにもそれなりの時間と努力が必要です。

そこに、最も大きな会社の責任があるように思えます。

単純でわかりやすい動機付け、つまり何のために安全を追求するのかを明確に

しましょう。

      みんなが笑顔で暮らせるようにするため

 

この一言に尽きるのではないでしょうか?

そのためであれば、どんな努力も惜しんではいけないのが会社、安全管理者の

務めだと再認識をしているところです。

社員のみなさんも、何のために安全を追い求めるのかを心の中に置きながら

今一度ご自分の作業環境や立ち振る舞いを見直してみてください。

そして共に、安全で明るい職場づくりを進めていきましょう。

 

今日も明日もご安全に



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