社員の皆さんへ                2008・7・8

                          日立精錬株式会社

                          煙山 弘

いつも安全で効率的な作業、精いっぱいのご努力をありがとうございます。

 茨城大学や常磐大学の授業の一環として、色々な企業の経営者が講義をする

企画が、所属している団体の中で昨年から始まっています。

就職活動を控えた学生がこの講座を学ぶことで、企業が何を望み、どんな社員

を求めているのかを知り、仕事に対する意識を明確にする有意義な授業です。

私にもこの講座を担当するようにとのお誘いを受けましたので、何を語って

どんな想いを伝えるかも判りませんが、私のチャンスと思って快諾しました。

 

 最近、日頃の生活の中では見落としやすい「心の問題」「感性の分野」などを

目の前に突きつけられてドキッとすることがよくあります。

 知っていると思っていたことが、実は見当違いであることも多かったりして

その度にわが見識の浅はかさと、時代の流れの速さを再認識するのです。

 

 現場を歩いて見てみると、懸命に仕事をしている社員さんが目につきます。

「頑張っているからこそ見落としやすい部分があるのではないかしら?」

という見方で眺めていると、やはりあったのです。

誰でも細かな作業のときには最大限の注意を払いますが、直線の移動とか

簡単な作業のときには、ふっと気が抜ける場合もあるのではないでしょうか?

 フォークリフト作業であれば、置かれている製品を持ち上げて、バックギア

に入れてハンドルを回しながらアクセルを吹かす。ここまでは注意をします。

しかし、遠くに停まっているトラックの所まで移動して荷物を積み込むまでに

どうやら、安全に注意をしながらも気が抜ける瞬間があるようなのです。

 そう、直線のルートを移動するときには「スピードを出しすぎている!?」

と、周りには見えてしまうし、実際に速度超過をしていることがあるのです。

「何もないはず」のところに「突然現れる危険」、それは歩行者や他のリフト。

常に「何かがあるかもしれない」と、意識の中に「より安全に」という思いを

持ちながら作業をしていただきたいと思いますし、それによってのみ、無事故

無災害は継続されるのではないでしょうか?


今日も言います
  

今日も明日もご安全に


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