社員の皆さんへ                          2008・9・9

 日立精錬株式会社

煙山 弘

いつも、安全で効率的な作業、精いっぱいのご努力をありがとうございます。

取引先の皆さんや社員さんのおかげで、今日も元気なわが社です。

その社員さんの「生活」というものを考えてみると、申し訳なく思うことが

多々浮かんできます。

早朝からの出勤や残業、お休みの日の出勤までありますから、家族との団らん

の機会がとても少ないのではないかと心配になります。

「仕事なんてそういうものさ」と、たかをくくるのではなく、多忙のなかでも

家族を大切にする時間をどうしたら保てるかを工夫していきたいと思います。

 

あたたかい心で人のなかに住め。

   人のあたたかさは、自分の心があたたかでいなければ分かる筈もない。

― 吉川 英治 ― 『宮本武蔵』

 

このような言葉を先達が残しています。

すれ違う人すべてにこのような気持ちを持つことは難しいのですが、せめて

家族や社員さん、取引先の皆さんにだけはこのような心持ちで接していきたい

と思っています。

 

気候も変わり、仕事をするにも良い時期になってきました。

しかし、気を緩めると意外なミスが起き、共同作業にも危険が増えます。

過去の事故報告などを読み返して事例を覚え、今、そこにある危険を見つける

目を養って下さい。

 

 前述の「すれ違う人すべて」という観点から、実験をしてみましょう。

職場に行くまで車に乗ったとして、運転中に周りにいるすべての人を親戚だと

思って運転してみてください。

割り込まれても「甥っ子、元気な運転だなぁ」「無理するなよ」と思えたり

急なブレーキを踏まれても「伯父貴、モウロクしたなぁ」と思いやれたり

飛び出す人に「おふくろ、気を付けてよ」と寛大な心になれるとしたら……。

 

みんなが笑顔で暮らせるため 今日も明日もご安全に



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