社員の皆さんへ              2010・7・8

                          日立精錬株式会社

                          煙山 弘

いつも安全で効率的な作業、ご努力をありがとうございます。

ある時、豊臣秀吉が「自分は刀をはじめ天下の宝を沢山持っている」

と自慢を始め、「皆はどうか?」と諸大名にふったそうです。

諸大名たちも様々な名宝の名を挙げていくなかで、家康の番になると

家康はこう言ったそうです。

「自分は三河の片田舎の育ちで珍しい品などありません。 しかし、

私には、命も惜しまずに働いてくれる者が五百騎ほどおります。 

これ、人こそが家康の第一の宝であります」と。

徳川家はこの想いだけで、15代に渡るまで265年間も政権を維持

していたのでしょう。

 

 多分、父である勲もそういう想いで経営していたと思います。

七月四日、親戚や町内の方々、ご友人、社員さんの一部をお招きして

一周忌ならびに「煙山勲を偲ぶ会」を終えました。

 思えば一年間というのはあっという間であり、その間にも皆さんの

温かい励ましによって支えられながら経営をしてまいりました。

遺族一同、心から感謝いたしております。

 

 現場では、人の動きに変化の兆しがあります。

社業発展と自己の能力向上の意味も含め、該当する方々にはある意味

覚悟を決めて、新しい波の中に乗り出していただきたいと思います。

 もしかすると毎日、小さな船出を繰り返しているとも言えましょう。

労使一丸となって荒波をかいくぐりながら、この不透明な時代を乗り

切って行こうではありませんか。

 

    今日も言います

   「すべての人のために、今日も明日もご安全に!」

 



                    月暦一覧に戻る