社員の皆さんへ 2011・4・4
日立精錬株式会社
煙山 弘
いつも安全で効率的な作業と、仲間との連携でのご努力をありがとうございます。
まずはじめに、今回の東日本大災害の犠牲者にお悔やみを申し上げ、また被災した
全ての方々にお見舞いを申し上げます。
このような災害の際に、人の心は不安に染まってしまいます。
動揺をしたりもしますが、やがてその状況を受け入れなければならない時が来ます。
すでに日立地区では、物流と燃料の安定供給が見込まれたことにより受け入れられて、
いよいよ各社、復旧から復興、そして安定的な作業へと歩みを始めています。
この間、社員の皆さんには被災者ばかりで、電気や水がないためにご苦労をされたり
燃料が手に入りにくくて移動もままならなかった事と存じます。
その中でも、取引先の復旧をお手伝いいただいたり、社員同士の助け合いをされたり
して下さったことに、心から感謝をしております。
自分でも何かのお役に立つのだ。
このことは喜びである。
この喜びは自分の一生が無意味でないことを示している。
被災地に生きている私たちは、復興の担い手として活躍することを期待されています。
私達にできる復興活動は今の仕事であり地域での助け合いですから、誰かのために何か
ができることを喜びとして、毎日少しずつ成果を出して行きましょう。
それはきっと、私達の努力が新しい街づくりの基礎となったことを画像ででも見られた
時に、じんわりと心の中に充実感としてしみわたっていくと思うからです。
私の家でも、二階建て部分が一部損壊して、平屋の部屋に移って生活をしております。
そんな時、別々の部屋に生活をしていた子供たちと共同生活をする事に、新鮮な喜びを
感じて、子育てをしていたころの慌ただしくも幸せな日々を思い出しておりました。
皆さんの中にも子育て真っ最中のご家庭があるかもしれませんので、今回体験した
この災害を記憶にとどめて、家族中で「人間がどうあるべきか」を学ぶ機会にできれば
日本の将来を背負う次の世代への、言葉では語りつくせない教育の一環となるでしょう。
まだ仕事場の復旧が済んでいない方もおりますが、基本的な生活が送れるようにと
会社はみなさんの後押しをしていきますので、困ったことがあるときにはすぐに報告し
てくださいますようお願いいたします。
もう少し、耐えて行きましょう!
すべての人のために、今日も明日もご安全に!