社員の皆さんへ                                2012年 9月 7日

                                          日立精錬株式会社
                                       
                                             煙山 弘          

今日も、正確で安全な作業を有難うございます。

今年の夏はとても変わった夏になりました。

暑いだけでなく、精神的にも不快を感じたり、けだるさを覚えたりすると言う

まさに、辛い夏になったのではないかと思います。

 休日が変則的になっていた事もあり、公務と社業のバランスを崩したのは

私の計画性が弱いということもありましょうけれど、結果としてはまとまりの

ない日々を過ごしてしまったので、反省をしているところです。

 ここしばらくの間に、社員さんの肉親のお葬式や、御当人の手術などが立て

続けにあって、色々と考えさせられることになりました。

何度かしか逢った事のない奥さまが、余命いくばくもない状態で私の手を握り

「元気で、いてくださいね。 あなたが元気じゃないといけませんからね」

小さいけれどはっきりした言葉で、そのように伝えてくださいました。

 その時に、私の母が死の直前にかけてくれた言葉を思い出しました。

「兄弟仲良く、頑張って下さいね、仲良くね」

   <その誰かは、他のだれかの愛しい人です>

そんな言葉を聞いたことがあります。

どんな人でも誰かの子供として生まれて、誰かに愛されて育ってきています。

そして誰かを愛し愛されて、家庭を持って頼られる人になっていたとしたら…

職場で仕事を任されて、誰かに頼られて、毎日を必死で生きていたとしたら…

その人は、他の誰かの愛しい人、ですよね。

 その意味では、人間は一人として無意味に生きている人は無く、他の誰かが

その人を軽率に扱って良い理由なんてなく、自由や権利を奪うことなど出来る

はずもないことを、改めて心に刻んでいるところです。 

 私の手を握って心配してくれた母たちの言葉に、応えられる人間になるには

まだまだ修行が必要なようです。

皆さんの、厳しい指導と温かい励ましを頂きながら、一歩ずつ歩んで行きます。

     全ての人のために、今日も明日もご安全に!


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