平成23年度活動記録  
期日 研修内容 担当 出席
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1.講話1 「日本の地震歴史」(金谷)
<講話要旨> 
 (1)日本の被害地震年表
  
 ・ 416年遠飛鳥宮付近で起きた河内国地震から、2011年3月に発生した東日
    本大震災までの主な20件の地震についての被害状況紹介(一覧表は70件)。

 (2)P波(横揺れ(軸に対して縦波);6〜8km/秒),S波(縦揺れ(軸に対して横波);
    3〜4km/秒)・・・両波の伝播速度の違いから緊急地震速報が可能
 (3)マグニチュードと震度の違い
    マグニチュードは地震そのものの大きさ、震度はある大きさの地震が起きたときの
    わたしたちが生活している場所での揺れの強さ。
 (4)1891年に起きた濃尾地震の爪跡:根尾谷(本巣市)の断層紹介
 (5)気象庁発表の震度階級と、地震に備えての非常持ち出しについて
 (6)地震予知に関する2,3の新聞記事紹介(首都直下地震 4年以内に70%)
  
 講話2 「金堀沢をめぐって 3」(小林)

<講話要旨>・・・下記の項目につき プロジェクターを用いて写真により解説
 (1) 金堀沢で何が
   @ カナクソ(金滓)とは
   A 古代の製鉄・・・箱型炉と縦型炉
 (2) 出雲のたたら製鉄 (”たたら”とは足で踏んで空気を送る大きなふいご)
   @ 製鉄地の分布
    ・ 製鉄集団は朝鮮(新羅)から・・・薪炭原料の不足
   A 古代の国家 :出雲王国と朝鮮三国
   B 出雲の国造は、スサノオノミコトから・・・出雲風土記抄、ヤマタノオロチ
   C 金屋子神の神事・・・神は桂の木から下りてくる。
   D 玉鋼(たまはがね)の製造工程:真砂砂鉄,赤目砂鉄、鉄穴(かんな)流し、炉の
     築造,構造
   E 組織:村下(むらげ)−炭坂−番子−小廻り(外番子)

2.役員会
 先月に引き続き、春の現地研修「秋田佐竹氏,角館探訪」について
 (4月26日〜27日実施予定
 
資料抜粋はこちら 
金谷






小林
 
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H24
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1.講話 「砂沢新溜池普請事業」・・・用意された資料とプロジェクターにより解説
<講話要旨> 
1.1 江戸時代 農業の飛躍的発展 
 
1) 領主層の年貢増収を図るため種々の勧農施策灌漑施設整備,新田開発の奨励
  2) 農民達の努力:農具の改良、農業技術の改善、農政学者の登場
   水稲栽培:稲の品種改良(粳,糯,陸稲)
   「御領内産物留」(水戸藩の草木学者 木内玄節)
  3) 水戸藩の灌漑事業:稲作農業にとって水の確保が不可欠
   永田茂衛門親子の事業:辰の口用水,岩崎江堰など水戸藩の三大江堰
1.2 十王地区の灌漑用水
  1) 十王川:十王川の上流から、新堰,弁財天古堰,川尻堰などの新堀が耕地を潤した
  2) 山部・伊師地区・・おもな溜池としては、伊師地区の清水池,中の池弁天池がある
  ・弁天池の工事・・「伊師浜田方用水新溜池御普請」の嘆願書 溜池
(60間×32間)  
  ・山部の溜池・・元禄10,11年にかけて永田八朗兵衛(茂衛門の3代目)水利状況視察
1.3 砂沢の灌漑工事
 1) 砂沢地区の自然条件・・・西に山:日照時間の不足、高知で稲作に不適、水不足
 2) 新溜池工事
  ・砂沢地区の嘆願書:「恐れながら書付けをもって・・・」 原文にて解説
  ・工事の様子:元治2年、16村より人足 延1730名余り、約1ヶ月間で完成。

2.役員会
 春の現地研修「秋田佐竹氏探訪」について。4月26日〜27日実施予定
 
資料抜粋はこちら
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12/10 1.講話 「親鸞 ・・・ 稲田禅房西念寺、親鸞聖人ゆかりの地、妻帯 恵信尼、玉日姫等」
<講話要旨> 次のような内容につき解説があった。
 @ 浄土真宗の聖地である稲田禅房西念寺に於いて親鸞が52歳のとき執筆した「教行
   信証
(きょうぎょうしんしょう)」。阿弥陀仏の本願とそれへの信心を詳しく説き明かした書

 A 親鸞ゆかりの地としては、居多ケ浜
(こたがはま),五智(ごち)国分寺,善光寺,筑波山,
   小島草庵,真仏寺などがある。その多くは茨城県内にある。
 B 親鸞は妻帯した僧として知られる。玉日姫は側室か、それとも後の正室恵信尼か。
   種々学説あり。興味深くお話をされた。
 C 開山の祖、最澄とその時代。比叡山千二百年の歴史、空海,法然についても解説。
 D
(11月23日 13:00 - 13:55 テレビ東京で放映された特別法要の様子を、橋本氏が
   デジカメで撮影された写真をスライド形式にして紹介)
   比叡山延暦寺の根本中堂で行われた,東日本大震災の被災地へ祈りを届ける特別
   法要の概要。「心海」と題した石井竜也(北茨城出身)の作品が奉納された。
   テーマ:「Keep On Smiling For Children」

2.忘年会

  恒例となった,12月第2週の定例会後の忘年会が「庄司割烹料亭」で盛大に実施
  された

 定例会及び忘年会の情景はこちら 
橋本 23

(忘年会)
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11/19 講話:国井
<講話要旨> 豊富に用意された資料に基づき解説
 1.1 遺跡と遺物 
  
遺跡:過去の人間の行動を示す痕跡・・・遺物或いは遺構の残された場所:遺物散布
  地,貝塚,洞窟遺跡等
  遺物:過去の人間の行動の結果として現在まで残された”もの”を遺物とよぶ。

  @ 旧石器時代から縄文時代へ・・・旧石器時代の旧石器の種類と使用法
  A 縄文文化、縄文土器、貝塚、住居跡、集落跡
  B 弥生文化、弥生土器、稲作の道具と木器、金属器
  C 古墳時代の文化、埴輪、土師器、須恵器、等について解説

 2.2豊浦の遺跡
  「堂の下遺跡」等 豊浦地区,折笠地区19箇所の遺跡(内1箇所は小木津地区)に
  ついて、遺跡の場所,時代,出土品の解説。

 資料抜粋はこちら
国井 17
10/19
 〜20
現地一泊研修「会津史跡探訪   参加費 22,000円
<主な研修先>
  ・飯盛山 ・御薬園 ・鶴ケ城 ・松平家墓地 ・慧日寺 ・戸の口原古戦場 
  ・三忠碑
 ・亀ケ城 ・土津神社 
 
詳細は現地研修記録(写真)へ
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9/18 1.講話:坂本
<講話要旨> 「豊浦の歴史:古代から中世の道」
 歴史読本「豊浦の歴史」の輪読、補足資料に基づく解説。題目を羅列すると,
 @ 古代の道
:道路誕生、魏志倭人伝、豊浦の縄文遺跡
 A 都へ通ずる道:大宝律令で五畿七道を整備、養老律令で駅家を設置など
 B 駅家:常総地域の古代交通路、助川駅家〜藻島駅家間の「官道」(駅路)豪族が開
   いた「伝路」(郡司道)、海道の発達と海道の廃止
 C 古代道の活気
蝦夷征討の軍人の数:数千人、兵糧運送の役夫の数:32,000人
 註) 五幾:大和、山城、河内、和泉、摂津
    七道:西海道、山陰道、山陽道、北陸道、東山道、東海道


役員会
  10月19日〜20日実施予定の現地研修「会津史跡探訪」について。
  予算,研修先,行程等。最終案は幹事会にて決定

 
資料抜粋はこちら
坂本 17
8/20 納涼会
 例年は研修会(含む現地研修)に引き続き実施されるが、今年は単独で実施。
                         
   会費 男性4,000円,女性3,500円
 
納涼会の情景はこちら
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7/16 現地研修「日光探訪   参加費 5,500円 (昼食代一部含む)
<主な研修先>
  ・ 日光東照宮 ・大猷院 ・二荒山神社 ・輪王寺三仏堂 ・田母沢御用邸
 
詳細は現地研修記録(写真)へ
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1.講話:矢吹
<講話要旨>「豊浦小学校のむかしのお話し」
 1) 講話の冒頭、豊浦小学校3年生の教材を使って、全員輪番制で二周り輪読の実施
   あり。一人の生徒を通して豊浦小学校の生い立ちや歴史が判り易い文章で解説して
   あり、皆な小学生になった気分で大きな声で朗読した。
 2) 関連資料とスライドを使い講師から詳細の説明。
 @ 政府は明治5年被抑出書(おおせいだされしょ)と学制を公布 
  ・全国人口600人を目安に小学校を建てる。・川尻村の私学「養正舎」→川尻小学校
   となる。
 A 明治時代の歴代校長の紹介、初代大津淳一郎、二代奥野禎次郎、三代安達鉱太
   郎 ・・・
 B 進級、卒業試験について ・学制時代の小学校の修業年限(8年)と試験制度
 C 砂沢地区に小学校が出来るも、その後学区の改正で明治17年 川尻、折笠、砂沢
   の3村合わせて川尻小学校となり砂沢地区は分校となる。
 D 明治22年、川尻村、折笠村、砂沢村が合併して豊浦町となり校名も豊浦小学校と
    変えた。

2.その他:小林会長
 ・7/16(土) 日光現地研修内容についての概要説明が小林会長からあり。
 ・現地研修と8/20 納涼会の出欠調査実施。            
(以上 川合氏まとめ)

 資料抜粋はこちら

矢吹 21
5/21 1.特別講話:清水啓志氏 「日立市川尻町の災害」
  平成23年3月11日に発生した「東日本大震災」における川尻町/川尻海岸の津波
  被害の状況を、氏による撮影,編集のビデオにより特別に紹介して頂いた。
  テレビでは主に東北3県の被災状況が映し出されているが、川尻地区も3波に及ぶ
  津波で、かなりの被害が出ていたことを映像は生々しく伝えていた。(20分間)

2.講話:橘
<講話要旨> 「年貢米の海難事故を中心にして」・・・以下史料の読み解き
 @ 江戸時代初期水戸藩の海上交通
   ・元和2年(1616)発布の浜御制札(破船関係の取締令)、・水戸藩年貢米積出港
 A 川尻浜関係の遭難船
   享保16年(1731)〜慶応元年(1864)間の遭難船被害は7回に及ぶ。被害を受けた
   年貢米俵数は(米,籾あわせて)2,650俵を越える。
 B 年貢米流出の場合の村の負担
   村役所からの御役所納め申し渡し、惣百姓からの難舟穀による年貢米減免願い、
   遭難の様子並びに荷物引き上げとその処置 「請け取り申す浦證文の事」 など。

3.役員会
  7月16実施予定の現地研修「日光探訪」について。詳細,最終案は次回決定
 
資料抜粋はこちら                                              
清水氏
  橘
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4/16 1.総会議事
 
@ 平成22年度行事及び会計決算報告 A 平成23年度行事計画
 B 役員選出

2.平成22年度活動記録を主体に、ホームページにて活動のアウトラインを報告(金谷)

3.
講話1
<講話要旨> 郷土の先人・・・歴史に人あり、記念碑からの読み解き
 @ 北山先生 丹瑞枝:国文学者、皇道を研鑽する。豊浦養蚕神社の名を世に広めた。
 A 柴田稲作:川尻村生まれ、大津にて実業家として才能を発揮。海産物の加工法確立
 B 大津 彰:
郷土の偉人大津淳一郎の兄村長,県会議員として公事に尽くした。
 
講話2:小林
<講話要旨>
 国井の井戸:川尻村が平安時代末に国井の井戸周辺の集落から始まったこと。艫神社に記
 録があること。
その頃は十王川の河口は大きく湾入し、とよらの湊と言われていたこと。
 とよらの湊は茨城県内に3箇所あること等。(顧問の先生方からいろいろ補足あり。)

 
資料抜粋はこちら
辻、
小林
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