幻の名車 ステルビオ!2月20日

 

先程、2時間余り情報収集に勤しんだ。何のことはない、本の立読みである、お金も掛からず、店員の愛想が良いのが何よりである。車雑誌の「js tipo」だったかに、「ステルビオ」の記事がでていた。(この内容と編集のイメージから他誌ではないと思う)この道の通でなけりゃピンとこない。写真入りで4〜5頁の特集であった。エンジンの記述に「ファイン チーニング」なんて書いてあった。今だから真相を話そう。真相を語ることにより、ヒットマンが来るかも・・・

こんなこともあろうかとカタログを大切に保存して置いた。カタログの印刷は‘89年10月とある。12年も経ったのか。販売価格はバブルの絶調期でもあり、何と車両代金 1,850万円であった。外観は酷評されたものの、エンジンは要求スペックを満足したと自負する。要求スペックとは、「価格に見合う性能」である。乗り難い高性能車もあるが、乗り易い高性能車を目指した。中でも発生実トルクは41.0kgm/2,800rpm(掛け値なし)であり、ベースエンジンのカタログ値35.0kgm/3,200rpmと比較しても差は歴然である。また当時の国産では最大値であった。確かその後、三菱のGTOに破られたと記憶している。

ベースエンジンは日産のシーマに搭載されていた「VG30DET」であった。カタログ値が255馬力であり、300馬力程度は余裕かな?この車両は輸入車扱いではあったが、当時の運輸省だったか自動車工業会の自主規制により、「280馬力を上限とする」に含まれた。いざ、種エンジンを回して見ると、何とカタログの85%しか出ないではないか、残り80馬力をどうする。当時ギャレットターボ社の技術部長(米国籍、日本人)に相談し、専用ターボチャージャーを開発することにした。このターボチャージャーも内製のものより遥かにピックアップの良い当時としては最高のものであった。

その当時は他社も吸気冷却装置(インタークーラー)を装備した車が少なかった。恐らくは、本来、ターボチャージャーは飛行機用であり、高高度は気温が低く冷却装置が不要だったのではないかと思われる。

だが、性能必達にはインタークーラーは外せない。狭いエンジンルームにインタークーラー配管を巡らせることになる。手図面、手検討で配索していたら大変な作業だったろうと今でも思う。協力メーカーに、三次元CADチームを発足し仕事を探しているとの情報あり。早速依頼した10〜14日位で完璧なものを持って来てくれた。これには驚きと感動を覚えた。

大きな部品変更、レイアウト変更点は以上である、残りはマッチングのゾーンであり私の腕の見せどころ。

ほぼ目標達成し、最高出力290馬力で申請してみた。運輸省から酷いお叱り。280馬力に修正し、書類を再提出とのこと。やっぱりお役所だと思いながら修正したのを覚えている。実馬力、出たものは317馬力、280馬力を下回ったものは一台もない。この開発中には、R31にこのエンジンを搭載した車、フェラーリ テスサロッサをゲタ代わりに乗れたのも思い出である。

この車を複数台持っていた人。本州〜四国の連絡道を管理していた方で夜間通行止めにして、仲間のフェラーリと競争したが負け知らずとか。車両代以上を愛人に貢いだ方、「車だけなら安い買物だよ」。あの方々は今・・・

原稿依頼があれば、暇つぶしに書いてあげたのに。私が書くより威厳はあると思うが・・・

誰か「エディトリアル・クリッパー」に電話してぇ。

まだ店頭にあるので、是非読んでください。

今日も一生懸命書きました、永久保存版ですよ。

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