整備記録 その3 6月 8日 http://www7.ocn.ne.jp/~yandm/
MA09ERT エンジンの整備記録・考察の第三段であります。「読んだ人だけ賢くなれる教育口座です。」・・・言葉のあやで実際は、読んだだけでは賢くなれません。
先日当該エンジンを分解し私なりに解析しましたのでここに簡単に書き留めます。17年の時を経たエンジンであり、オーバーホールの必要性を感じる物でした。理想のタイミングは10年・10万キロ走行が目安でしょうか。
まずはオイル経路・吸入空気経路・制御部品をチェックし、不良部品は交換しなければ本来の性能回復が出来ない事を確信しました。
オイル経路は「オイルスラッジ」の発生による変色をチェックし、通路の詰まりが発生する前に「オイル
フラッシング」等の処置をしましょう。本来は定期的なオイル交換でオイルスラッジの発生は少ないことからいずれかの部品に異状があったものと推定します。残念ながら異状部品の特定には至っておりません。
吸入空気通路には、「ブローバイ
オイル ミスト」の影響と思われる相当量の堆積物があり、制御用の負圧取出し口を完全に閉口させてしまっていました。この堆積物は閉口に至らせる前に負圧通路に侵入し、各種制御部品の応答遅れ・過給圧の掛かり過ぎの制御不良を発生させる要因になっている様であります。「PCV」(圧力制御弁、フィラーキャップの横にアリ)の作動の確認も必要です。
制御部品ですが、ここでは特に「特性部品」のチェックを主体に進めてみました。制御部品不良で顕著な不具合が発生する場合は原因特定も安易ですが、経時劣化の場合は発見が遅れ被害が増大されます。特に見落としがちなO2センサーの劣化・反応遅れが混合比異状の主要因と判断しております。O2センサーの作動状況は、ECUの自己診断で目視出来ます。自己診断でチェック出来る項目は混合比・クランク角センサー信号・エア
フロー メーター信号・水温センサー信号・車速センサー・点火信号・アイドルスイッチ・CPU演算機能・スロットル センサー等々です。特性部品は他に「サーモスタット」もチェックして下さい。開きっ放しの場合暖機運転時間が長くなり、濃い燃料が供給され点火プラグ・O2センサーの汚れに繋がる物と思います。点火プラグは指定の物を使用するのが賢明。
このエンジンの場合バキューム配管を多用した複雑な制御を行なっており、復元時の配管間違いも懸念されます。そこで作業前に写真等により現況保存をするのも方法かと思います。