岩手県立盛岡第一高等学校1960年卒在京同期会
在京白堊三五会・朝日新聞『声』(野田坂伸也)

朝日新聞(2007年7月9日掲載 ご本人に転載許可はこれからお願いします(2007/7/9)快諾の返信を戴きました(4/9)

朝日新聞 声 2007/07/09

[投書カット]

 「記事が役立ち敷金取り戻す』


造園業 野田坂 伸也(岩手県滝沢村 66歳)

 川崎市に住んでいる長女が8年間借りていたアパー
トを3月末に出て、より安い所に引っ越した。敷金19
万6千円から戻ってくるのは、「3千円」と不動産業。
長女は驚いた。ふすまの修繕費ぐらいで、2万円ほど
と思っていたからだ。

 事態を予想してか長女は「わが家のミカタ 賃貸愛
ス」(3月14日朝刊)を切り抜いていた。「普通に生活
する限りは、原則全額返してもらえる」とあった。長
女が交渉すると「4万円返す」と鼻であしらわれた。
 私がバトンタッチした。

「お宅のやり方は新聞と違う」というと、「川崎方式
だ。東京や岩手と違う」「新聞記事は信用できない」
と切り返された。うそとごまかし、都合が悪いと
答えない。電話では、太刀打ちできなかった。そこ
で、ネットで見つけたNPO法人に相談、返還請求書
を書いてもらった。14万4千円が戻ってきたのは、先
月中旬だった。

 新聞を読んでいなかったら、戻ったのは3千円だっ
ただろう。不動産業者はきちんとルールを守ってほし
い。そして、悪徳業者から賃借人を守る解説書が広く
出回ることを願う。