岩手県立盛岡第一高等学校1960年卒在京同期会
在京白堊三五会・公民館便り(佐藤勇夫)
地域の公民館からの依頼原稿(正月号)
『白鳥飛来の夢』
私はこの地が好きである。それは生まれ育った家の周りと良く似ているから
である。 空
私の郷里は盛岡市で、実家の裏には市民の憩いの場である中津川の清流が流
れ、啄木が愛した岩手山が良く見える。昔はこの地と同じ様に田園が広がって
いた。 空
その中津川に十数年前から白鳥が飛来するようになり、実家の裏でも見掛け
るようになった。何がきっかけで白鳥が飛来するようになったのか、調べて見
ても良く判らなかった。 空
柳瀬川はその中津川に良く似ており、富士山という日本一の山と田園が見え
郷里を思い起こさせてくれる。この時期、多くの渡り鳥が飛来し、探鳥の名所
にもなっているが、白鳥は見たことが無い。 空
埼玉県では川島町とか川本町には白鳥が飛来するらしい。両町ともここから
さして遠くは無いのに、どうして柳瀬川には飛んで来ないのか、どうすれば飛
んでくるのか、と何時も思っているのである。 空
何時の日か、「アッ、白鳥が来ている!」というのが私の夢であり、是非実
現して欲しい初夢である。 空
佐藤勇夫(榎町)