岩手県立盛岡第一高等学校1960年卒在京同期会
在京白堊三五会・情報提供(佐藤勇夫)

  現代の子育てについて

  『雨ニモ負ケズ』のパロディ




『雨ニモアテズ』――詠み人知らず

 友人からのメイルの転送で恐縮であるが、「雨ニモ負ケズ」のパロディであり、
しかも考えさせられる内容であったので、各位に紹介したい。「親の顔を見たい」
と言うが、これは「親の親の顔が見たい」ということになる。このような子供に育
てた親の親は我々世代か少し上の世代である。自分の子供を見て反省しきりである。
                         ― 佐藤勇夫 ―


知ってる?現代っ子「雨ニモアテズ」
7月12日8時8分配信 産経新聞

 詩人の宮沢賢治に「雨ニモ負ケズ」という有名な詩がある。東北地方で貧しい農
民たちと生活をともにした賢治が、こういう人になりたい、と自分にいいきかせた
素朴で力強い詩だ。

 そのパロディーに「雨ニモアテズ」というのがある。賢治のふるさと・岩手県盛
岡市の小児科の医師が学会で発表したものだそうである。職業上多くの子供たちに
接していて、まさにぴったりだと思ったという。作者はどこかの校長先生らしい。


 雨ニモアテズ 風ニモアテズ

 雪ニモ 夏ノ暑サニモアテズ

 ブヨブヨノ体ニ タクサン着コミ

 意欲モナク 体力モナク

 イツモブツブツ 不満ヲイッテイル

 毎日塾ニ追ワレ テレビニ吸イツイテ 遊バズ

 朝カラ アクビヲシ  集会ガアレバ 貧血ヲオコシ

 アラユルコトヲ 自分ノタメダケ考エテカエリミズ

 作業ハグズグズ 注意散漫スグニアキ ソシテスグ忘レ

 リッパナ家ノ 自分ノ部屋ニトジコモッテイテ

 東ニ病人アレバ 医者ガ悪イトイイ

 西ニ疲レタ母アレバ 養老院ニ行ケトイイ

 南ニ死ニソウナ人アレバ 寿命ダトイイ

 北ニケンカヤ訴訟(裁判)ガアレバ ナガメテカカワラズ

 日照リノトキハ 冷房ヲツケ

 ミンナニ 勉強勉強トイワレ

 叱ラレモセズ コワイモノモシラズ

 コンナ現代ッ子ニ ダレガシタ



 賢治が生まれて100年あまり。そのころ日本中はどこも貧しかった。