岩手県立盛岡第一高等学校1960年卒在京同期会
    在京白堊三五会・アルバム『菊』 by 熊谷高正



『 菊の写真』


 春の桜秋の菊と言われるように、菊は日本を代表する花として多くの人に愛されています。
私も数年前から仲間に教えてもらい、大菊3本仕立ての菊作りにチャレンジしています。今年
も30鉢ほど、何とかにきれいに咲いてくれました。余り自慢できる出来映えではありません
が、写真を添えますので御笑覧ください。                      

 3本仕立ては1本の苗を草丈が10pぐらいの時に摘芯し、脇から伸びてくる側枝3本を育
てていき、その頂点に一個ずつ花を咲かせるものです。4月下旬に前年の株から出てくる新芽
を4〜5cm切りとって挿し芽をし、なんとか秋に上中下(天・地・人)3段の調和のとれた
大輪の花を咲かせようと、時節毎の手入れをしていきます。手入れと言っても月2回の肥料や
りが中心で、そんなに難しいものではありません。誰にでも出来ます。興味を持たれる方、是
非挑戦してみてください。                             

 この大菊には花の咲き方によって厚物、管(くだ)物、平(ひら)物の3種類があり、厚物
と管物が人気も高く一般的です。厚物は鱗状の花弁が花芯に向かってふっくらと丸く大きく咲
くもので、その中で下の花弁が外側に流れ出てくるものを厚走りと言います。管物は管状の細
い花弁が放射状に広がって咲き、花弁の太さによって太管、間管、細管、針管などに分けられ
ています。                                    

 晩秋の時期になるとお寺や神社などでよく菊花展をやっていますが、どれもみな幹も太く、
3本の草丈もバランスがとれた見事な超大輪です。私の小さな庭ではなかなかその域には至り
ませんが、暇つぶしと土いじりの健康効果を考えてこれからも続けていこうと思っています。

 一昨年、佐藤勇夫君に苗を分けてあげました。熱心に挑戦して今年見事な大輪を咲かせてく
れました。来年もまた腕を磨いてさらに大きな花を咲かせてくれることでしょう。    


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