岩手県立盛岡第一高等学校1960年卒在京同期会
在京白堊三五会・同期会報告

開催:2004/10/17 場所:ホテルロイヤル盛岡

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(原文は、縦書き)

拝啓

  盛岡一高白亜三五会の呼びかけに応えて早速に事務通信費をお納め下さってありがとうございました。

  さる十月十七日開催の同期会のご報告をします。出席者は四十八名で、恩師は小原房之助先生、

黒井恭平先生、沖館寿郎先生、沼宮内耕作先生のご出席をいただきました。

  会場は村上和夫君経営のホテルロイヤル盛岡です。開会のおよそ一時間前からロビーに集まった

同期生たちは談笑に花が咲きました。卒業以来四十五年ぶりに会ったという人もあつて、雰囲気は

懐旧の情一色で盛り上がっていました。

  午後三時、故人となつた三十名の同期生のご冥福を祈って黙祷を捧げました。実行委員長小松代君と、

馬場君に代わつて年次代表に就任した田口君が挨拶をしました。次に恩師先生一人づつから、ご挨拶を

いただきました。

  小原先生は「平成十一年心臓バイパス手術をする大病を患った。現在七十七歳、千田玄先生の後を

継いでカルチャースクールで源氏物語を溝じて十三年目になる。ようやく物語は大団円を迎えようとして

いる。人生もまたしかりである。」と語りました。

  黒井先生は「退職後はアウトドア派でキノコ採り、庭弄りで日を過ごしている。元気です。又鬼剣舞

の面作りを長く続けている。好きなことをすれば、長生きをするし元気の素にもなる。今年七十五歳に

なって敬老会の案内をいただいたので出席した。皆さんは少年少女時代の面影を宿している。あの頃の

輝きで元気で生きて欲しい。」と話されました。

  沖館先生は「八十八歳になりました。自分は社会科が専門だつたが一高の時は英語を担当した。

皆さんにはご迷惑をかけたかもしれないがこうして恩師としてお呼びいただいて光栄です。」と力強い

声でゆつたりと話されました。

  沼宮内先生は「皆さんは九十歳まで生きられると思う。酒を飲んでゴロゴロ過ごす三十年にするか、

自分自身を発展させるために学習する三十年にするか。今県立博物館友の会の会長を務めているが皆さん

も会員になつて一緒に学習しましょう。自分は相変わらずトンボを追いかけております。滝沢の春子谷地

(湿原)の調査、保存の活動も続けている。現在七十七歳。親は九十歳まで生きたのでそれまで頑張って

研究を続けたいと思う。」と爽快に語られました。

  その後、当日の一番の遠距離出席者である藤野君の発声で乾杯をしました。懇親会では一人、二分から

三分間のスピーチを全員で行い、各氏の近況、高校時代の思い出が語られ、笑いあり、しんみりしたり、

実に二時間に捗る思い出のそして豪華な絵巻を見るような時間でした。名久井君から始まって深沢君が語り

終えた時は五時四十五分でした。終いに伊沢君、藤澤君、工藤君、名久井君が応援旗を振って校歌を歌い

エールを交換して散会としました。二次会は西部君経営のスペインクラブで開きました。十四年振りの

同期会は落ち着いたそして温かみのあるいい会だったと思います。次回、長く間を置かず開催すべしとの

声が多くあったことを付言して報告といたします。

  寒さに向かって諸兄姉のご健勝をお祈り申上げます。

                                         敬具

                                       (藤川記)

  平成十六年十月

                                白亜三五会

                                  同期会実行委員会

                                  委員長  小松代 万靭

                                  年次代表 田口 圭一

                                  事務局長 藤川 智美

                                  他    幹事一同