茨城大大学院

「メディア通信工学」を新設

ハイテク人材育成へ    

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茨城新聞・2000年・1月16日(日)朝刊1面トップ掲載記事

 

この記事の転載については「茨城新聞社」に許可を戴きました。

実際の紙面の見出しはスペースの関係で「メディア工学」でした。

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 高い専門性を持つ人材の育成を目指し、茨城大学(宮田武雄学長、水戸市文京二丁目)は、四月から大学院理工学研究科(安久正紘研究科長、日立市中成沢町四丁目)の博士前期(修士)課程に「メディア通信工学専攻」を新設する。情報通信分野における、ハードおよびソフトに精通した人材を育成することが目的だ。また、本年度行われる同専攻の入学試験から、大学を卒業しなくても受験できるいわゆる「飛び入学」制度を導入。専攻の新設とともに注目を集めそうだ。

飛び入学も導入

 茨城大は一九九六年、工学部で学科改組を行い「メディア通信工学科」を設置。三月に同学科から第一回卒業生を出すのに伴い、より高い技術を持った人材を育てる目的で同専攻を新設した。専攻新設にあたり、約2年前から文部省に申請を行い、今年に入り新設の内示を受けた。

 同専攻では、メディアシステム学とメディア機能工学の二講座を設置。定員は二十一人で、九月には大学の卒業者などを対象とした第一次入学選抜試験を行った。

 「飛び入学」制度は九一年の大学設置基準の大綱化以降、各地の大学で導入されている。理学と工学の二分野で組織する同研究科では、理学系の専攻で三年前から導入を開始。工学系では今回初めて導入された。同制度による受験資格は「四年制大学の三年次に在学、または六年制の大学の三年次以上に在学する者」となり、医学部などに在学する学生も受験できるように配慮されている。

 同研究科の村野井徹夫教授は「新しい学問に対するためには、従来の講座ではやっていけないこともある。また全国的に大学生の学力低下が叫ばれる中、飛び入学制度により学生の励みができるのでは」と話している。

 飛び入学による入学選抜試験は、二十一日までが出願期間となっている。募集人員は若干名。成績証明書や推薦書などを基に事前審査を行い、三月九、十日に学力検査と面接試験を実施する。出願などに関する問い合わせは、茨城大学工学部入試係TEL0294(38)5223へ。