日立電鉄線は2005(H17)年3月31日を以って廃線となった。
1928(S3)年12月の開業から77年間営業運転を続けたが、沿線住民の著しい自家用車普及によって客足が年々落ち込み苦戦していた。

路線は常北太田と鮎川を結ぶ総延長18.1キロ、直流600ボルト給電、ワンマン運転で、途中駅は小沢、常陸岡田、川中子、大橋、茂宮、南高野、久慈浜、大甕、水木、河原子、桜川、の12駅。

常北太田駅と大甕駅以外はすべて無人駅、大甕でJR常磐線と連絡していた。

関東平野の北端、久慈川の左岸に位置し、阿武隈山地南端の麓に広がるのどかな田園地帯や住宅地を縫うように走り、鉄橋やトンネル、高架橋も存在していた。


常北太田駅


鮎川駅


常北太田駅に到着した電車


鮎川駅に停車中の電車


久慈浜駅構内

日立電鉄線の廃止に伴い、代替手段として新たに路線バスが運行されるようになったが、交通渋滞などの影響で定刻運転が難しくなることが考えられる。

また利用者の確保も大きな問題となる。結局は交通弱者である通学の高校生、車を持たない人が被害者となる。
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