生と死を考える2日間セミナー報告
12月6日(土)生と死を考える2日間セミナー、悲しみを他者に語る―喪失を贈り物に変える講演会
(朱亀佳那子講師、水野治太郎講師)が県北生涯学習センター(50名参加)にて開催されました。
翌日12月7日(日)は金子久子様、内田登和子様による体験発表、その後心の痛みの分かち合い
(17名参加)が開催されました。
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講演会 水野講師 朱亀講師 体験発表 |
◇朱亀講師:「死なんて、もっと遠いものだと思っていた」と題して,ご家族を看取った体験を通して
看病の様子や看取った後の悲しみから立ち直っていく様を語って下さいました。
@ 無いものを数えるのではなく、あるものを数えて行けば大丈夫と言っていた。
A 最期の笑顔で救われる思いがした。
B 愛された事が生きる支えになっている。
C 相手の死は終わりではなく、残された人にとっては始まりである。
D 亡くなった後、共感的に聞いてくれる人が心の支えになる。
E ある人の言葉:困難にある時言葉の受容は抱きしめられるに等しい。
F 分かち合いの会で語る事が相手の役にも立ち、相手からエネルギーももらえる。
G 死んでもその人の言葉や思いは残された人の心の中に生きていく。
H 物事は考え方次第で、いろいろな事があったが、それがあって今がある。
◇水野治太郎講師:「悲しみを他者に語る―喪失を贈り物に変える」
@災害があると天皇陛下は必ず現地を訪れ励まされる。
A伴侶を亡くされると1ヶ月位経ってから怖ろしいほどの孤独感を味わう、今のうちに
感謝の言葉を。
B最近若い女性の方が亡くなっている、子供さんのグリーフサポートが必要になってきた。
C最近の死亡原因1、がん 2.脳血管障害 3.心臓 4.糖尿病 5.精神疾患
Dいもとよう子さんの絵本が売れている。かぜのでんわ。
E人は一人で生きて行けない。誰かに話を語る事が人生である。
F喪失とは、人生の中で避けられない、誰もが経験する事。(リストラ、離別。死別)
G 相手の話を聞いて苦しみを受ける、それによって相手が救われる。
H 人の恩恵を受けたことを回想して行く事が大事。
I悲しみを自分だけで耐えた人は人の悲しみを聞くことが出来ない
J困難を乗り越える力は適切な援助を求める事。
K悲観主義の効用 悲観的な人ほど長生きできる。
体験を交えてユーモアも込めて具体的に分かり易く話して下さいました。
○金子久子様、内田登和子様による体験発表、その後の心の痛みの分かち合い
ご家族をなくされ悲しみの中から立ち直っていく様を発表されました。その後座談会形式で一人ひとり
悲しみの体験や普段感じたことを話し合い有意義な分かち合いの会になりました。