元ネタは桐島くんの二重人格ネタ。ってワケで桐島くんに捧ぐ☆。 |
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四月一日:アヤカシに悩まされる高校男子。 両親が他界してからアヤカシに毎晩“美味しく”たべられてしまっていた。 その苦痛から逃れるために、もう一つの人格が創られる。 アヤカシからの苦痛を受けるのは、“夜の君尋”。 その苦痛を全く覚えていない“昼の君尋”。 |
〜愛しき君〜 ある日、アヤカシにたべられている途中、百目鬼にその現場を目撃される(声が苦痛じみていたから、ドアを壊して入ってきた)。「見られたくなかった」と泣く君尋の細い体を抱き上げて百目鬼は立ち上がる。 「だから、四月一日の家には行ってはダメ、と言ったのに」 後ろにたたずむ侑子を振り向き様、睨み付けた百目鬼。 「どうすれば、コイツを助けられるんですか?」と聴く百目鬼に応じる侑子。 「対価がいるわ」 「どんなモノでも、払います。…コイツを、救えるのなら…」 「そう…。じゃぁ、四月一日を抱きなさい」 「?」 怪訝な顔をする百目鬼に、侑子は淡々と話す。 「四月一日にアナタの“気”を直接注ぐのよ。アナタの“気”が、四月一日の中に残っている間だけ、あいつらはこんなふうに四月一日に直接手出し出来ないわ」 「…判りました」 「抱くか抱かないかは、アナタ次第よ。でも、教えた対価は頂くわ。対価はそうねぇ、…“夜の四月一日の存在を、昼の四月一日に教えないこと”。でも、それだけじゃ対価が足りないからもう一つ。”自分の気持ちを告げないこと”もね。…さて、出来るかしら?」 「?。…それが、対価ですか?」 「対価らしからぬ対価。でも、大事な事よ。…特に、アナタにとってはね」 謎の言葉を残し、侑子は去っていった。 嫌だと泣き叫ぶ四月一日の口を塞いで、強姦の形で四月一日の中に“気”を送る百目鬼。 事が終わった後、本気で自分が四月一日に惚れていることに気がつき自嘲的に笑う。 「俺以外の誰にも、お前を触らせやしない」
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<百目鬼:アヤカシを寄せ付けない体質の持ち主。 初めて四月一日にあった時、実は四月一日を女だと思って一目惚れしたらしい。でも、制服を着ていたため男だと判り、腹が立って大げんか(普段、喧嘩売られてもスルーするくせに)。 “夜の四月一日”を知る数少ない人間。 ちなみに、“夜の四月一日”を本気で愛している。 けれど、“昼間の四月一日”は、…愛しくはあるけれど、愛しているのか判らない。 ゆえに、どちらをどう愛して良いのかが判らず苦悩中。 劇場版のホリックで肩を叩いて振り向いたとき、“昼の四月一日”だったことにものっ凄くがっかりしたらしい。 |
〜後ろの正面だぁれ〜 ――――――――――…声をかける度、 ――――――――――…アイツが振り向く度、 ――――――――――…“あいつ”だと思って、 ――――――――――…心が、踊る…。 浴衣に着替えて、ベットに沈み込む四月一日。 たてていた寝息がピタリとやんだ。 百目鬼は、無言で起きあがり四月一日のベットに近づくと、細い彼の肩を叩く。 「オイ」 「…ん?」 「“君尋”だろ」 「うん、俺だよ。…百目鬼」 クスクス笑いながら、君尋は振り向いた。 「君尋。…もう、逢えないかと…」 “思っていた”と、言う言葉を飲み込み、百目鬼は逞しい腕で四月一日の体を布団ごと抱きしめた。 「クスッ…。うん、俺も逢えないだろうなと思ってた」 四月一日は、百目鬼の髪に頬ずりする。 それを合図にしたかのように二人の唇が合わさった。 「…ちょ…っと、…百目、鬼」 「なんだ?」 「まさか、…ここで、する気かよっ!!」 「ああ」 「で、でも、ここは…(誰かが見ているんだよっ)」 「もう、ずいぶんしていねぇんだ。そろそろお前の体もヤバイだろう?」 「…うっ…」 「…それに、俺の体もかなりヤバイ…」 「あっ///!!」 「君尋…」 「…どうめ、きぃ…」 百目鬼の手が、君尋の胸板をなで始めた。 熱い吐息混じりの声が四月一日の耳元で囁かれる。 そのたびに体が火照り、困ったことに体が百目鬼を受け入れる準備をし始めた。 その羞恥心に耐える為か、君尋は腕をクロスする。 百目鬼は、その腕を楽しそうに眼を細めながら外した。 キッと君尋は百目鬼を睨む。 「…ばかぁっ!。…ムッツリす、けべ…っ」 「…お前に、だけだ…君尋」 「ぁっ!」 憎まれ口を叩きながら、君尋は百目鬼の“気”を受け入れた。
どちらが、幻なのか…。 どちらが、現なのか…。 …どちらを、愛しているのか…。 判らない。
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ひまわり:天然美少女。 だが、可愛い外見とは裏腹に、もの凄いケガレを身にまとう少女。 そのケガレは、神域に近い百目鬼の清さを無効化してしまうくらい。 ゆえに、アヤカシ達はこの少女と四月一日を一緒にさせたいらしい。 ケガレを清いもので封印してある場合、その封印を無効化できるあたりを考えると、相当恐ろしい人物だと言える。 |
たぶん、そのうちヒョッコリ続きを更新すると思う…。 |
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