さくらの町「日立」
わたしの住んでいる日立市は平成2年(1990)に「かみね公園と平和通り」が日本のさくら名所100選に
認定されるなど、古くからさくらの町として知られてきました。
かみね公園のさくら
平和通りのさくら

日立/さくらの歴史
明治38年 久原 房之助 日立鉱山創業 赤沢銅山を買い取り日立鉱山と改めました。 
 
久原 房之助 (くはら ふさのすけ)
1869年- 1965年(95歳にて死去)
現在の山口県萩市出身
小坂鉱山(こさかこうざん)をへて
日立鉱山創業

明治44年 関 右馬允 入四間の煙害対策委員長となる。大煙突が完成するまで煙害との戦いでした。
 
この関さんが 新田 次郎先生の
小説「ある町の高い煙突」の
主人公のモデルとされております。


大正 3年 煙害の被害拡大,茨城県北部の4町30村におよんだといわれております。
 
煙害対策として、日立鉱山が植林した苗木500万本、
植林のために配られた苗木513万本。うち オオシマサクラが
330万本。中心となったのが日立鉱山の庶務課長 
「角 弥太郎」でした。この角さんの功績を称え、日立工場の
工場長「高尾 直三郎」が昭和9年(1934) 、高鈴町諏訪台に
自費で「桜塚」を建てております。

大正 4年 大煙突完成 宮長 平作によりわずか施工9ケ月で高さ155.7m世界一の大煙突が完成。
 
この世界一の大煙突は、平成5(1993)年
2/19 AM9:03東側の谷間にゆつくりと
倒れていったと記録されております。
78年の生涯を終え、とちゆうで折れたまま、
現在にいたっております。

大正 6年 日立鉱山がオオシマザクラにソメイヨシノを接木した1,200本の苗を社宅周辺に植えました。
これ以降、社宅、病院などが建設されるごとにサクラを植え,これが現在ある日立の
サクラのルーツとされております。

昭和14年 日立町と助川町が合併して日立市となりました。2009年 市制70年を迎えております。

昭和15年 高尾 直三郎  日立製作所創業30周年を記念して、熊野神社の一角に「創業石」を揮毫。
  この熊野神社の桜も見ごたえのあるものです。

昭和20年 6/10 連合国の攻撃により日立工場破壊。同時に日立市にも大被害をもたらしました。

昭和26年 平和通り開通 (平和を願い「平和通り」と命名 )現在123本のソメイヨシノが植えられております。

昭和32年 かみね公園開園 日立市のサクラの開花宣言をするための標準木もここに植えられております。

昭和38年 かみね公園で「さくらまつり」開始され、翌年より平和通りも加わり、現在も続いているものです。

平成 2年 かみね公園、平和通りが、「日本の桜 名所100選」にえらばれました。

平成 7年 この年の調査では、日立市内のサクラはおよそ14,000本ありました。

平成13年 13回桜サミットか゛日立市で開催。
日本4大桜を含めて28本(国の天然記念物)が、かみね公園に植樹されました。
ちなみに日本の四大サクラといえば北から山形県の「久保桜」、三春の「滝桜」、山梨県の「山高神代桜」
そして岐阜県の「薄墨桜」と言われております。いずれも樹齢1,000年を超えているそうです。

平成18年「日立紅寒桜」が商品登録された。
 
日立寒桜(ヤマザクラとカンヒザクラの
自然交配によるもの)
呼称を変えて商品登録したものです。

その他市内さくらの名所
小木津山自然公園
65HRの広大な土地に、90種類の
樹木が茂り、自然をそのまま生かした
公園で、さくらは、1、800本を数えて
おり、市内一の規模であります。
十王バノラマ公園
展望台からの眺めがすばらしい公園で
こちらには35種類400本のさくらが
あり寒桜など種類が多く
10月から5月まで楽しめます。
諏訪のヤマザクラ
日立最古のサクラは諏訪の
ヤマザクラとされております。
樹齢500年と推定され市の
天然記念物に指定されております。
四代桜(助川小学校内)
明治、大正、昭和、平成の四代を  
生きて四代桜といわれております。
熊野神社のさくら
日立製作所/日立工場の敷地内神社
周辺にソメイヨシノが咲いております。
わがやの鉢植えさくら
鉢植えならでの小ぶりなさくらが
好きな場所でたのしめます。
多賀市民プラザのさくら
日立研究所のさくら
小平会館のさくら
大甕神社のさくら
大甕クラブのさくら
会瀬グランドのさくら

変わり咲き品種 <いずれも4月頃、かみね公園頂上駐車場付近で見られます。>

御衣黄(ぎょいこう)
緑黄色で八重咲き
<
鬱金(うこん)
黄緑色で八重咲き
普賢象(ふげんぞう)
淡紅色で八重咲き
桜の豆知識
桜はバラ科の植物で、根を広く、浅く張るので移植を嫌う。また、大きく
育つので 一般家庭向きではないとされております。
そんなところから学校、病院、公園などの広い場所で多く見られるようです。

** ソメイヨシノの名付け親)  松村 仁三(まつむら じんぞう)
残念ながら日立市ではなく、隣の高萩市出身で、大学南高(東大の前身)の
植物学教授となり、のちに小石川植物園の初代園長を勤めたそうです。

日立市の海水浴場
 日立市には約28qに及ぶ海岸線に6ヶ所の海水浴場があります。平成21年度、環境省が発表した
水質調査結果では,2ヶ所が最高水準「AA」と判定されるなど、海のきれいなところです。
その中でも3ケ所の海水浴場が日本の快水浴場100撰に選ばれております。
北から順に、日立の海水浴場を紹介します。
伊師浜 海水浴場(AA)
日本の快水浴場100撰、白砂青松100選
川尻 海水浴場
川尻漁港 漁獲高 市内第2位494t
会瀬 海水浴場
会瀬漁港 漁獲高 市内第3位 252t
河原子海水浴場
日本の快水浴場100撰
水木 海水浴場(AA)
日本の快水浴場100撰
久慈浜 海水浴場
久慈漁港 漁獲高 市内第1位 1,783t