タイトル 「人間回復の経済学」
著者/発行 神野直彦 / 岩波新書
感想   この本に出会ったのは、ちょうど総選挙が近づいてきた頃、この本を読んでみてはとお借りしたのがきっかけであった。著者がこの本を執筆されたのが2002年頃であったが、まさに現在を占うかのようにズバリこの社会の閉塞状況を予想している。
  小泉・竹中による市場原理主義の構造改革と規制緩和は、人間を見ていない改革であった。「改革なくして成長なし」とのキーフレーズでこの世がばら色になるがごとく煽ったことが、国民を置き去りにした政治につながってしまったとつくづく感じた。
  人間を人間として扱う、当たり前のことにやっと気づいたのであろうか。09年の総選挙は人を大切にすることが必要だという政治に戻るための、大転換点となるであろう。
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