B石神城春草(いしがみじょうしゅんそう)
F阿漕ヶ浦夜桜(あこぎがうらやおう)
@稲荷社杉風
(いなりしゃさんぷう)
老杉の木立は、こんもりと社殿を囲み、梢は風を鳴らしている。
深々とした静寂感があたりを包み、神の啓示を待つかのようである。
Inari Srine and old pines with a calm atmosphere.
古城、何かを語る。
栄枯の夢を偲びつつ、歩を移せば、禅寺長松院と、内宿溜が静穏な気配を漂わせている。
Ishigami Castle : symbolic remains of the rise and fall of distiny.
古闇の深さに匂いたつ、爛漫たる夜桜。万灯の輝きに、微風の花びらを水面に散らすところ、宴いよいよたけなわとなる。
Akogigaura Park fragrant with cherry blossoms : a spring scene.
D久慈川河口緑波(くじがわかこうりょくは)
G細浦青畝(ほそうらせいほ)
E白方溜螢影(しらかたためけいえい)
久慈の清流は、葉はなる大海に抱かれ、打ち寄せる波は豊岡の松原の緑に映える。遠く潮騒が太古の響きを伝えてくれる。
Mouth of Kuji River : folowing into the Pacific Ocean.
広闊たる稲田の上を鳥影が掠める。宗祗の詠めし天神山をわきに見て、野坂をたどれば、名も知らぬ小さき草花々。
Hosoura : a stretch of paddy rice fields.
植田宮の鳥居の倒影、夏の宵の蛍の明滅。たたずめば涼気が肌をうち、さざ波立って、再び水鏡の静けさに返える。
Shirakawa Park : a torii gate mirrored in a pond.
I如意輪寺秋月(にょいりんじしゅうげつ)
J真崎浦夕照(まさきうらせきしょう)
A冨士社晩霞
(ふじしゃばんか)
C願船寺晩鐘
(がんせんじばんしょう)
月影はさやかに、大イチョウの梢にかかり、照沼の野は、ふりそそぐ月光に冴えかかる。阿武隈は遠く、黒き眠りのなかにある。
Nyorin Temple : fantastic scene with an old tree in the moonlight.
洛陽の厳かさよ、壮大な朱金色の華やぎよ。巨大な日輪は、いまその終わりの姿を西丘のかげに沈めようとしている。
Masakiura : sunset.
薄紫の霞が、森巌の境内に漂い流れくる夕べ。人声稀に、想いは久の神の代に遡る。
Fuji Shrine preserving as image of old days.
晩鐘は韻々として野面を渡り、遥か阿武隈の山波に消えて行く。ひねもす働ける者の安らぎよ、つつましき祈りよ。
Gansen Temple : sound of a vesper bell files over rice fields and expires
in Abukuma Mountains.
H村松晴嵐(むらまつせいらん)
K住吉社寒霜(すみよししゃかんそう)
朝陽は山気を立ち昇らせ、遥かに白砂青松を見晴かす。背に虚空蔵尊、大神宮の床しい御堂。
Muramatsu Beach : beautiful sand beach and pines.
清浄な参道にふりしいた白い朝霜のきびしさ。凛とした冬の表情。やがてひらくヤブツバキが、森かげに可憐なつぼみを膨らませる。
Sumiyoshi Shrine : the long approach to the shrine.
村民が選んだ心やすらぐ美しい景観、東海12景を紹介します。