湯本付近から朝の二岐山がきれいに見える。山頂付近は霧氷で白く化粧している。
二岐温泉手前にある整備された駐車場に車を置かせてもらって、出発準備。平日とあって、他に車は見当たらない。
7:40 二岐温泉(駐車場)を出発。
数軒の温泉宿の前を通って男岳方面に向かう。
以前来たときは、かなり古かった二岐川に架かる橋が立派に建替えられていた。
約一時間の林道歩きである。以前は落石で車が通行出来なかったが、現在はどうやら男岳の登山口まで車で入れるようだ。
登山口の手前にある御鍋神社に寄り道をしていく。御神体が鍋という変わった神社で、平将門が追手を逃れて隠れた場所とも伝えられている。
”御鍋神社とサワラの巨木”
登山口からは、あすなろ、みずなら等の樹林の中に付けられた急な登山道を行く。
1200m付近からはブナ林になり、回りは明るくなる。 この辺りはかつてブナの大伐採が行われたブナ平である。
1289mのピークの左を巻きながら、先に見える丸い男岳を目指して進む。
”ブナ平付近から見た男岳” 丸くなだらかに見えるが、登りは結構きつい。
急登を200m程登ると次第になだらかになり、やがて男岳の頂上に出る。
10:00 二岐山(男岳)
山頂は二等三角点があり、360度遮るものなしの素晴らしい眺望である。
”那須連峰、旭岳とその向こうに三本槍ケ岳”

”更に遠方に雪で白くなった会津駒ケ岳と左に燧ケ岳”

”北方はるか遠くに雪を被った飯豊連峰がクッキリ”

”北側の目の前に女岳。中央に大戸岳、右下は風車”

”山スキーで登る尾根が真下に見える”
男岳を後にして女岳へ向かう。約100m下って登り返す。 日当たりの悪い北側斜面はまだ霧氷が梢に付いて輝いている。

”霧氷”
剥がれ落ちた霧氷をサクサクと踏みながら進む。
女岳の山頂は樹林で囲まれて眺望は無し。 そのまま下山道へ。 ここは地獄坂と名付けられている。

”地獄坂の入り口”
この下りは名前の通り、凄い。 混み入った等高線に直角に付けられた登山道は、まさに転げ落ちるような急坂で、
1500mから1200mまでの平均斜度は30度を越す。 張られたロープを使いながら高度を落としていく。
今まで数多く歩いた登山道の中でも三本指に入る急斜面だ。
1200m付近からは、みずなら等の雑木林となって、緩やかになり、やがて林道へ出る。 ここが女岳の登山口
となっている。
後は単調な林道と車道を歩き、温泉の駐車場に戻った。
12:15 二岐温泉(駐車場)
山は既に落葉したが、麓は今が紅葉のピークである。

”麓の紅葉”
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