山スキーのページ
吾妻連峰
西大巓〜西吾妻山〜二十日平
2008年1月10日(木)
”西大巓の頂上から見た西吾妻山”
[概要]
今年の西吾妻山系は雪が多そうだ。一月のこの山系は厳しい気候が続くが、 冬型の気圧配置が緩んで高気圧に覆われたので西吾妻山〜二十日平滑りに出掛けた。
昨晩まで降った数十センチの新雪に覆われ、最高のパウダー滑りを味わった。その分登りは時間が掛かり、 そして緩斜面はスキーが沈んで進まず苦労した。パウダーで緩斜面もよく走るといいのだが。
[メンバー] :単独
[山域&山名]:吾妻連峰(福島)、西大巓(1982m)、西吾妻山(2035m)
[天候 ] :曇り時々晴れ
[行程 ] :スキー場トップ(1590m)9:20 - 11:00西大巓(1982m)11:15 - 12:30西吾妻山12:50-16:00スキー場
スキー場の下から見える西大巓〜西吾妻山は少し雲が掛かっているがこの時期としては安定した姿である。
ゴンドラとリフトを乗り継いでスキー場のトップへ。
9:20 スキー場のトップを出発する。
半月前に比べて積雪量はかなり多くなっている。
当然ながらトレースはない。20cm程度沈む新雪をラッセル気味に登る。
気温は-10℃であるが、風がないので寒さは感じない。進むにつれて汗ばんでくる。
霧氷が着いた樹林と空の青さのコントラストが素晴らしい。
”新雪を踏んで、ひたすら登る”
高度を上げるとオオシラビソの背が次第に低くなる。
”1750m付近”
1850mを過ぎると風が少しづつ強くなり、出来かけの樹氷が並びだす。
”ニセピークが見えてきた”
ニセピークの左側を巻いて進む。やがて無木立の斜面と背の低い樹氷が見えて、頂上は間近い。
”頂上直下のミニ樹氷群”
傾斜は緩やかになり西大巓の頂上である。
11:00 西大巓頂上
頂上は風が強くさすがに寒い。遠望はきかないが、なんとか見通すことが可能だ。
”西大巓の頂上から米沢方面”
暫く休憩したあと、先に進む。まず東側の大斜面に飛び出す。締まった雪の上に30cmくらいの新雪が載って 最高のパウダースノー。
”斜面の途中からのコルと西吾妻山方面”
余り下り過ぎると登り返しが大変なので左に回り込みながら西吾妻とのコル方面へ。
コルからは 再びシールを付けての登り返し。 緩い斜面だが、新雪の吹き溜まりコブが多く、なかなか疲れる登りである。
次第に視界不良となり、GPSを頼りに進むと。西吾妻避難小屋へ出た。
”西吾妻避難小屋”
シュカブラの発達した、登りにくい緩斜面を暫く行くとなだらかになり西吾妻山頂上へ出た。
12:30 西吾妻山頂上
頂上は視界が悪く眺望は全く得られない。僅かに出張ったミニモンスターの陰で風を避けて休憩。
”吹きさらしの西吾妻山頂上”
樹氷の陰で暫く休憩したあと、シールを外して滑走に入る。
視界が悪いので、GPSを頼りに方向を定めて進む。頂上付近は堅い雪の上にシュカブラが出来て、余りいい雪面 ではない。
100mほど下ると雪質も安定し滑り易くなる。
さらに下ると樹林帯に入り、バフバフのパウダーだ。この雪を滑るために苦労してここまでたどり着いた。
”樹林帯のパウダースノー”
この素晴らしい滑りも1600mまで、ここからは緩斜面。締まった雪であれば滑って降りることが出来るゆるい斜面も、今日のような 新雪ではスキーが沈んで、前へ進まない。
仕方なくヒールフリーにして歩くこと約40分、やっと少し傾斜のあるブナ林に出てヤレヤレ。
”二十日平手前のブナ林”
二十日平を過ぎたらそろそろ中ノ沢を渡る地点。
まだスノーブリッジは未完成なので、スキーを脱ぎ、対岸に放り投げてから、 エイヤッと飛び越える。
あとはスキー場の下部へ出て ゲレンデを少し滑ってセンターハウスに到着。受付で下山連絡をして本日の行程は終了。
16:00 スキー場着
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