山歩きのページ

<bgsound src="ich.mid" loop=-1> 飯豊連峰  飯豊山
2008年6月17日(火)〜18日(水)


”草履塚の下りから大日岳と 咲き始めた ハクサンイチゲ”


[概要]
山歩きシーズンのスタートは、さてどこへ出掛けようかと考えると。 やっぱり最初は飯豊山になってしまう。
梅雨の中休み (もっとも東北地方は、まだ梅雨入り前)の晴れ間をねらって、残雪の景色と咲き始めた花を求めて 出掛けた。
まるで夏を思わせるような好天の二日間、素晴らしい景色を見ながら、ノンビリと山歩きを楽しんだ。

[メンバー]  :単独
[山域&山名]:飯豊連峰(福島、山形、新潟)、飯豊本山(2105m)(登山口からの標高差1495m):
[天候 ]      :晴れ
[行程]
(6/17):大日杉登山口(610m)6:20 - 8:40地蔵岳(1539m)9:00- 11:30切合小屋12:10 - 14:00飯豊本山小屋(泊)、飯豊本山を往復
(6/18): 飯豊本山小屋5:00 - 6:10切合小屋6:30- 8:10地蔵岳8:30 -10:00大日杉登山口


一日目:大日杉登山口〜飯豊本山


6:20   大日杉登山口出発

駐車スペースに山菜取りの車が一台あるのみで他に車は見当たらない。
登山届を提出して出発。

登山口からいきなりの急登である。 ここで眠っていた身体が目を覚ます。
ひと汗かいて尾根に出ると、ここからは少しなだらかな登山道になり、やれやれ。

御田を過ぎ勾配は次第に急になり、ぐんぐんと高度が上がる。
ダマシ地蔵まで来ると、登山道にやっと残雪が現れる。  左手に三国岳から草履塚方面の稜線が姿を現す。





     ”地蔵岳手前から見た三国岳〜草履塚の稜線(遠景)と、手前の種蒔山へ続く稜線。”

最後の急登をひと頑張りすると地蔵岳である。

8:40   地蔵岳(1539m)

ここで暫く休憩したあと、進行方向を90°左に変えて稜線歩きになる。稜線漫歩と云いたいところだが、結構アップダウンがある。
この辺りにきたら、ブヨにまつわりつかれ始める。 今回は「ハッカスプレー」を持参し使用してみた。 多少の効果は あるが完全ではない。 攻撃的なブヨにあちこちを噛まれる。

登山道脇にチラホラとヒメサユリが見え始める。 以前に比べると花の数が少なくなったような気がする。







”雪の消えた登山道脇に咲くヒメサユリ”








    ”飯豊本山(右)から草履塚の稜線”

御沢の雪渓は完全につながっているが、登りは種蒔山の裾を巻くルートを取る。





    ”種蒔山から切合の稜線” 中央に御沢の雪渓がある。






    ”草履塚(左)と御秘所沢を挟んで飯豊本山”御秘所沢は、まだまだスキーで滑れそうな積雪量だ。








”種蒔山裾の雪渓をトラバース”




雪渓の最後は急な雪庇を這い上がり、夏道に出る。 暫く行くと切合小屋に到着。

11:30   切合小屋

小屋前で休憩し持参の昼飯をのんびりと食う。 それにしても素晴らしい天気である。 満腹になるとマブタが重くなり、しばし、うとうとと居眠り。

休憩のあと、ヨッコラショと腰を上げて歩行再開。 草履塚の登りは大部分が雪上歩き。 雪は緩んでいるので、アイゼンは不要。
草履塚まで登ると、大日岳方面が一気に開ける。何時来てもここの眺望は素晴らしい。





    ”草履塚から見た大日岳〜飯豊山”





    ”ミネザクラと大日岳”





    ”ハクサンイチゲと大日岳”

草履塚から御前坂までの間は、雪解けも早く、いろんな夏の花が咲き始めて、目を楽しませてくれる。

御前坂からの急登で最後の汗を絞られて、やがて本山小屋に到着。

14:00  飯豊本山小屋

小屋の中にはザックが二つデポしてあるが登山者は付近には見当たらない。

荷物を降ろした後、身軽になって本山を往復。

陽が少し西に傾き始め、山肌の陰影がはっきりしてきた。




    ”本山小屋付近からの大日岳”

飯豊本山の頂上から360度の眺望をのんびりと楽しむ。





    ”飯豊連峰の北方稜線” 2週間前に登った北股岳も見える。


見ていて飽きることのない景色であるが、風が少し出て、冷えてきたので小屋へ引き返す。

小屋に戻ってしばらくすると、単独の登山者が3名、次々に小屋に入ってきた。
その中には川入から6時間半で小屋に着き、その足で更に大日岳を往復してきたスーパー70歳がいた。
世の中には凄い人がいるものである。

夕方になって食事をしながら登山談義。 地元会津の方が持参した地酒をご馳走になり、いつまでも話に花が咲く。

西に夕日が沈み、夕焼けの残光の赤い帯の中にシルエットのように山並が幾重にも浮かぶ。 佐渡ケ島から能登半島まで肉眼で見える が、写真にはよく写らないのが残念である。





    ”夕暮れの中の山並” 右手に佐渡島がかすかに見える。


二日目:飯豊本山〜大日杉登山口


5:00  飯豊本山小屋出発


少し風はあるが、今日も天気は上々。寒いので上着を着て歩き始める。







”朝の飯豊山から草履塚方面”




登りと同じルートを戻るが、切合小屋からは、御沢の雪渓を下る。 雪渓の下りは大変効率が良い。約10分で御沢別れの夏道に合流。

御沢別れからは、花と景色を楽しみながらの歩き。

地蔵岳で休憩のあと 稜線を離れて 本格的な下り。 膝を痛めないようにユックリ降りて 登山口に到着。

10:00  大日杉登山口

下山届を提出し、目の前の沢で顔を洗ってさっぱりした後、帰途に着いた。


  咲いていた主な花々。
(ヒメサユリ、ウスユキソウ、ハクサンチドリ、シラネアオイ、キクザイチリンソウ 。)


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