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<bgsound src="s_song.mid" loop=-1> 南会津  三ツ岩岳
2008年3月22日(土)


”1700m付近からの下り斜面”   

[概要]
南会津シリーズの第二弾、三ツ岩岳。 標高は2000mを越える山だが、会津駒ケ岳の人気に押されて 夏シーズンは登る人の少ない不遇の山である。 積雪量が多いので、山スキーヤーには隠れた人気がある。
昨年は村界尾根を登り、大戸沢岳へ縦走したが、今回は 黒檜沢のすぐ北側の尾根を国道から直接登るルートをとった。
この近辺の山はブナ林がきれいで、標高の高いところは、オオシラビソの樹林があり、どの山を選んでも山スキー を楽しむことが出来る。頂上へ立つにはどの山も1200mを越す標高差を登る必要があり、体力がいる。


[メンバー]  :単独
[山域&山名]:南会津(福島)、三ツ岩岳(2065m)(登山口からの標高差1295m):

[天候 ]      :晴れ
[行程 ]      :小豆温泉スノーシェッド手前(770m)6:10 - 12:30三岩岳13:00 - 15:20小豆温泉スノーシェッド手前



6:10   小豆温泉スノーシェッド脇を出発。

国道脇に車をとめて、尾根のすぐ北側の沢沿いを登り始める。
この時間は雪が締まっていて歩き易いが、少し進んでみたらデブリと、崩落ブロックが沢を所々塞いでいる。
余りいい感じがしないので、沢は止めて、左側の尾根を登ることに変更。







”登り始めの沢” デブリが塞いでいる。
 



尾根に方向変更はしたものの、この斜面が急でおまけに膝まで潜るいやな雪質。  余計な時間を掛けてやっと尾根に出た。

暫くはなだらかなヤセ尾根を行く。 所々雪が途切れている。

1000m手前から尾根は急斜面になる。 クラストしているので、シールではちょっと登り難い。 アイゼンを着けてツボ足で 1050mまで登り、そこからやっとシール登高。
この辺りまで登ると前日までに降った新雪が20cmくらい積もっていて軽いラッセル。予想外の負荷がかかる。


1308mのピークからは、左手に朝日に輝く三ツ岩岳が全貌を現す。






”1308mのピークから三ツ岩岳” 
 



ここからちょっと下り、夏道との合流点らしきコルに出てここから急斜面の登りが続く。
重い新雪が益々深くなりスキーでも20cm位沈む。登る速度がガクンと落ちる。
1550m付近に来ると右手の窓明山が斜面越しに美しい姿を見せる。







”1550m付近から見た窓明山”
 



そして、左手に余り特徴の無い三ツ岩岳の頂上付近が見える。







”1550m付近から三ツ岩岳の頂上を遠望”
 






        ”1550m付近から尾根の上方を見上げる。 ”

ブナの樹林帯を過ぎ1700m辺りから傾斜が緩やかになる。




        ”1700m付近から見た窓明山。”

傾斜は更に緩やかになり、進路を少しづつ左にとりながら進む。 窓明山への分岐付近に避難小屋が建っているが、小屋はまだ殆どが雪の下で屋根しか見えない。







”シラビソ林の中に建つ避難小屋” 殆どが雪で隠れている。
 



小屋から頂上まで、標高差約200mであるが、日射も強く、疲れた身体には、 このなだらかな登りが意外に長く感じる。







”頂上付近を下から見る” 雪面はガリガリだ。
 



やがて潅木が少し顔を出している三ツ岩岳の頂上に着いた。


12:30   三ツ岩岳

先週の会津駒ケ岳は楽な登りだったが、今日は全く違う雪質。 6時間以上掛かってやっと頂上。
それでも頂上からの眺望は素晴らしく、疲れを忘れさせる。
 


        ”三ツ岩岳頂上から、大戸沢岳-会津駒ケ岳の稜線を見る”




        ”越後三山方面”  左奥が巻機山。その右が中ノ岳、荒沢岳、越後駒ケ岳(八海山は見えない)。




        ”窓明山” 遠方は飯豊連峰





        ”左から高幽山、丸山岳、会津朝日岳、坪入山、窓明山” 

大休憩後、スキーを着けて下山開始。

今日の雪質は大変難しい。頂上付近は殆ど風で飛ばされて、カリカリ斜面。 少し下ると例の新雪。表面が硬く、その下 がふわふわの、いわゆるモナカ。 快適斜面とは行かない。それでも登りの苦労を忘れさせる至福の時間である。
1700mから下の尾根は素晴らしい斜面が続く。




        ”1700mから下の尾根を見下ろす。急斜面が400m続く”   雪質がよければ最高だが。 

難しい雪質のため、ちょっと時間を掛けながら滑る。 二年前に来た時は途中から夏道下山だったから、それよりははるかに楽。
1000mから下のヤセ尾根もなんとかスキーを付けたまま滑り、 最後はアンテナからの急斜面を下って国道に出て終了。

15:20   小豆温泉スノーシェッド手前




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