山歩きのページ

<bgsound src="ich.mid" loop=-1> 那須連峰  旭岳、甲子山
2008年7月13日(日)


”甲子山から見た旭岳”


[概要]
今年の梅雨はあまり雨が降らない割に、すっきりしない天候が続く。午前中は晴れそうな予報だったので、 早朝に登って早めに下山しようと出掛けた。
行き先は那須連峰の旭岳。 那須には茶臼岳の近くに朝日岳があるが、今日登る山は那須連峰の北に 位置する旭岳で、別名赤崩山ともいう。
地形図に登山道はなく、この地にあって、茶臼岳や三本槍ケ岳の名に隠れて余り登られない山であるが、 冬の日、三本槍や赤面山から北方を見ると真っ白に輝く鋭鋒で登高意欲を注がれる山である。


[メンバー]  :単独
[山域&山名]:那須連峰(福島)旭岳(1835m)、甲子山(1549m)(登山口からの累積標高差1000m)
[天候 ]      :晴れ
[行程]
甲子温泉登山口(910m)4:30 - 6:10甲子山6:25 - 7:35旭岳7:50 - 9:20甲子山9:30- 10:50甲子温泉登山口


4:30   甲子温泉登山口

甲子温泉の大黒屋旅館の前にある駐車スペースに着くと、釣り人らしい車が3台あり、次々と出発していった。
大黒屋旅館の前にある登山ポストに届を提出して登山口を出発。
登山口から僅かに入った所の温泉神社の脇を抜けて樹林帯へ入る。暫く行くと四十八曲がりと云う名のジグザク道に変わる。
この極めて登高効率の悪い登山道を進むこと約一時間、やっと緩やかな尾根に取り付いた。
最初のポイントは猿ケ鼻という面白い地名である。
ここからは緩やかな歩き易い登山道である。 甲子峠への分岐を過ぎると少し勾配が急になり、 シャクナゲのトンネルを抜けて、滑り易い濡れた露岩の溝状の登山道をロープを頼りに進むとやがて 甲子山へ到着。

6:10   甲子山

真新しい甲子山の標識と案内板が設置されていた。

前方に朝日を浴びた旭岳が大きく姿を現す。ここは旭岳の展望台のような場所で、 その名の通り何筋かの赤く崩れた沢があり、 左右に大きく尾根を張り出した山容は素晴らしい。




        ”甲子山から見た旭岳”

休憩のあと先に進む。甲子山から潅木の中を一旦70mほど下り、鞍部まで来ると坊主沼、避難小屋方面への新しい案内板がある。
地形図では分岐は更に先であるが、最近、坊主沼へのルートが変わったようだ。

ここを直進し暫く行くと、水呑場の看板が立っている。少し下ったところに水場があるようだ。
旭岳から、甲子山方向へ北東に張り出した尾根に取り付くと登山路は急になる。下草は適当に刈られていて、ルートはしっかりしている。
尾根を殆ど直登状にルートが付けられているので、登高効率は極めてよいが、足場の悪いところの下りは神経を使いそうだ。
まわりに咲く季節の花を眺めながら進み、見上げると頂上は真近。







”頂上はあと少し”





左はるか下に坊主沼が見える。








”頂上直下から北西方面” 田島の町は雲海に覆われている。





やがて旭岳の頂上に到着。

7:50   旭岳。

山頂は三角点があるが、それ以外の標識は無い。
どこかの山岳会が付けた看板が隅のほうにひっそり置かれて、この山の雰囲気に馴染んでいる。






”旭岳頂上” 数名が休める程度の広さである。 




低い潅木に周りを囲まれているので、スッキリと見渡すことは出来ないが、それでも四方の山々を見るには十分な高さである。




        ”三本槍ケ岳”





        ”二岐山、小白森山、大白森山”







”シャクナゲの向こう下方に見える甲子山” 




静かな山頂で眺めを満喫し下山に掛かる。

滑り易い急な登山道を、ロープを利用しながら慎重に下る。 時々休んで、季節の花をカメラに収める。
途中数名の登山者とすれ違ったが、みんな、旭岳へ向かうとのこと。やはりこの山は隠れた名山らしい。
往路を忠実に戻り、登山口に着いた。

甲子温泉脇の新しいトンネルが今年9月の開通を目指して、最後の工事をしていた。

10:50   登山口。


  咲いていた主な花。


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