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<bgsound src="s_song.mid" loop=-1> 吾妻連峰  天元台-中大巓-大平下り
2008年3月9日(日)


”人形石付近から見る、東大巓方面”

[概要]
碧い空に白い峰々。 吹く風も冷たさが和らぎ。 
季節は着実に廻っている。 春がそこまで来ている。 そんな吾妻連峰だった。
中大巓から稜線漫歩で藤十郎まで。そこから間々川を経由して大平に降りるコースは クラシックなツアーコースである。
派手な斜面はないが、ルートファインディングをしながら約14kmを一日掛けてゆっくり滑り、楽しむことの出来る 穴場のような、そんなルートだ。

[メンバー]  :二名(Oさん、恒)
[山域&山名]:吾妻連峰(福島、山形)、中大巓(1964m)、藤十郎
                  (登山口、下山口との標高差、登り:約140m、下り:1450m、 延長約14km)
[天候 ]      :晴れ
[行程 ]      :天元台リフト終点(1820m) 9:00 - 10:25藤十郎 - 11:15間々川12:10 - 13:55大平集落(470m)

大平集落の公民館に車を一台置かせて貰い、天元台へ向かう。

天元台のゲレンデのトップでは数名の山スキーヤー、スノーシューのハイカーが準備して次々に出発していく。 リフト係の人の話では、この冬でトップクラスの天気という。


9:30   スキー場リフト終点を出発

先人のトレースをたどってトラバース気味に中大巓方面に向かう。

先々週まではかなりの降雪だったと思われるが、ここにきて余り雪は降っていないようだ。









 ”春を感じさせる痩せた樹氷”



今日は遠方まで眺望がきく。目の前の飯豊連峰、その奥に朝日連峰、月山、鳥海山までよく見える。




     ”中大巓の登りの途中から見た飯豊連峰”




     ”朝日連峰”

それ程、風もなく、周りの景色を楽しみながらのスノーハイクといった感じで進む。









 ”まだ形の整っている樹氷”






     ”西吾妻、西大巓方面”




     ”蔵王連峰”

中大巓のピークを過ぎ、人形石の手前からシールを外し藤十郎とのコルまで滑走。
そして再度シールを付けて 余り高低差の無い稜線を春山の爽快さを味わってのんびりと歩く。









 ”人形石を背景に稜線を歩く”



やがて小高い藤十郎のピークに到達。 ここからいよいよ本格的な滑りが始まる。









 ”藤十郎からの最初は無木立の快適な斜面”




1750m辺りからはオオシラビソの樹林帯のツリーラン。 雪質はちょっと重めのパウダーといったところで、 かなり良い。
樹林の背が高く視界が悪いのでGPSを見ながら、そして遠くに見える朝日連峰を目印に滑る。

地形図の1491mの標高点からは斜度がある、本日一番の斜面を快適に滑降。








 ”1491mからの斜面を滑るOさん”



この斜面もすぐに終わり、間々川に降り立って、大休止。

11:15   間々川

この辺りから植生はダケカンバに変わる。木々の白い幹が青空に映えて 美しい。
周りの美しい景色を楽しみながらピクニック気分でユックリとお湯を沸かしてラーメンの昼飯。









 ”間々川の川床” 完全に雪で埋まっている。




間々川から、1393mのピークまでシールを付けてダケカンバの林を登り返す。
このピークからは天元台のスキー場がちょっと見える。 

北西方向に進路をとりながら、なだらかなダケカンバの林を進むと林道らしき地形に出る。積雪が多いので、 道形は良く見ないと解らない。








 ”林道にレールを敷く Oさん”  



やがて、半分雪で埋まった不忘閣ヒュッテに到着。
不忘閣ヒュッテの脇で雪上パーティーを開いている方たちがいた。この人達は今朝、大平集落から、 スキーで林道を登って、小屋の雪おろしをされたようだ。 お疲れさんでした。








 ”雪に埋まった不忘閣ヒュッテ” 脇で雪上パーティーを開いている方たち。  



ここから約5kmの雪の緩んだ長い林道滑りに頭が痛かったが、先人のしっかりしたトレースを使わせてもらい、高速、とまではいかないが ラクチンな滑りができる。
それでも、コロコロ変わる雪質に足を踏ん張りながら耐えての林道滑りは段々足にくる。 足がばんばんに疲れたころ、終点の大平集落に到着。

13:55   大平集落

麓では下の方から林道の除雪が開始されていた。 雪国の春はそこまで来ている。





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